確固たる意思 ページ14
「誰だ、コイツ」
八重歯とそこら辺の女の子顔負けの黒髪が印象的な人が、私を見た瞬間そう言った。
不良にしては珍しく、髪の毛も染めてないしピアスとかも開けてない。
不良要素はロングヘアーなところくらい。グレーゾーンだけど。
「喧嘩はできない俺のダチ。な？Aっち」
「うん、まあ。うん。」
大して身長の変わらない佐野くんの腕が肩に回される。
距離感が死んでる
「喧嘩できねぇのかよ面白くねぇな！」
この人は表情筋が死んでる
…いや生きてる？
にこにこ顔ながらも声色はきついカラフル頭の人。
「んで、ここにいるやつらが隊を率いてる隊長。
長髪の黒いのが 場地、笑顔なのがナホヤ。口元に傷があんのがパーで、ガタイいいのがムーチョ。
あともう一人三ツ谷ってのがいる」
「あぁ、三ツ谷くんね」
「知ってんの？」
「さっき話した」
「悪ィ、遅れた」
噂をすれば影とはまさしくこのことだと思う。
ちょうど佐野くんと話していたら三ツ谷くんがちょっと小走りで入ってくる。
「三ツ谷〜、遅ぇよ」
「悪かった…ってドラケンも今来ただろ」
三ツ谷くんの後ろから龍宮寺くんも顔を出す。
「全員集まったな。これから大事なこと言うからよく聞いとけよ」
急に佐野くんが真剣に言うものだから、この場に集まったみんなに緊張が走る。
「Aっち。東卍に入れることにした！」
「えっ」
「そして女」
ちょっと処理が追い付かなくて？を浮かべていると、それは他の人たちも同じで、よく分からない。
「…Aっちって女だったのか？」
三ツ谷くんが驚きの表情と共に声を上げる。
「んで、どうしたらいいと思う？ 皆の意見を聞きたい」
「そこは先に意見を聞いてほしかった」
「…あーじゃあ、聞くけど。なんかある？」
そして ぐっと肩に回された腕に力が入ることにより、佐野くんからの圧をさらに強く感じることになる。
「そうなると怒られるから」
「誰に？」
「保護者の他に誰もいない」
「で、皆の意見を聞かせてほしい」
華麗にスルーをされてこの通り。
それよりいつまで肩を組んでいなければならないのだろうか。
「別にいいンじゃね」
「でもよー。喧嘩できねーじゃねぇか」
「意味あんのか？」
「マイキーが入れたいって言うならいいんじゃねぇかな」
「俺は本人の意思を尊重したい」
「ドラケンに同じく」
とりあえず龍宮寺くんと三ツ谷くんは仲よくできそうだとは思った。
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ジヘイ(プロフ) - 怜さん» ありがとうございます……！！更新頑張らせて頂きます！！！ (2021年10月15日 20時) (
レス) id: 2c04bafbb6 (このIDを非表示/違反報告)
怜 - 好きです(((更新お待ちしています！！ (2021年10月14日 21時) (レス) @page41 id: 7d04816b57 (このIDを非表示/違反報告)
ジヘイ(プロフ) - ごりらさん» ヴッッッありがとうございます……！！応援に報いることができるように頑張ります！！！ (2021年9月20日 15時) (レス) id: 2c04bafbb6 (このIDを非表示/違反報告)
ごりら(プロフ) - え？？めっちゃ好きです…タイプ…。応援してます！！ (2021年9月19日 18時) (レス) id: 0c5c330aa8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ジヘイ | 作成日時：2021年9月10日 10時
