Ep 28: 「触れたい」 ページ16
＊＊
この人の名前も分からない。
でも、 今、この瞬間が、楽しいと思える。
CY「どぅぉ〜だよ」
『どうやって、そんな低音出すの、無理』
CY「あはは、確かに」
歌ってたらいつの間にか着いたみたいで、
真っ暗の中だからなのかな、
身体が勝手に震えてしまう。
CY「大丈夫だよ、A、ゆっくり降りて」
優しい声に釣られて、
ドアを開けて上を見たんだ、
『うわぁぁぁぁぁぁぁ』
CY「あはは、期待を裏切らないね」
『だって、満天だよ』
CY「だろ、ここは俺の秘密基地」
『秘密基地に来ても大丈夫なの？』
CY「大丈夫だよ、Aは特別だから」
私に触れたりもせず、
正確には一歩距離が空いてる場所に居る。
『大切な人に言わなきゃ』
CY「俺の大切な人はAだけだよ」
『私は、あなたを知らない』
CY「なら、これから知って行けばいいよ。Aが行きたい所、全部連れて行ってあげる」
この人に·····
こんな事される事もないのに·····
『私は、大丈夫、だから·····』
CY「だから、なに？」
『だから、····· 』
この先·····
何を言えば分からない。
代わりに出て来るのは涙だけ。
CY「何もしないはずなのに·····」
腕を引っ張って抱き締められた·····
CY「A·····」
『っ、····· 、私に、触れないで·····』
ガタガタ身体は震えてしまう、
怖い·····
CY「っ、·····」
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Aloha(プロフ) - おかえりなさい。楽しく読ませていただきました (2019年8月10日 13時) (
レス) id: d179b7f5fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琉空＊るあ＊ | 作成日時：2019年7月31日 22時
