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5 嘘は通用しない ページ5

貴「ううん、私なら大丈夫だよ」


“嘘をつくこと”だった。仕事で疲れているカミュにぃの荷物になりたくなったから。


カ「そうか。ならば俺は帰る。…では、またな」


そう言ってそそくさとカミュにぃは病室を出ていった。


(カミュにぃってホントそっけないな…)


独りになった病室で何もせず窓から見える景色に目を向けていた。そして、数分外を眺めていると、いきなりガラッと音を立ててドアが開いた。


貴「え…カミュ……にぃ?」


そこに立っていた人物は先程帰ったはずのカミュにぃだった。私は目を疑った。まさか寂しさのあまりに幻覚をみているのではないかと。でも、今の私には幻覚でも良かった。すると、カミュにぃは私に近付き頭を撫でてくれた。


カ「本当は寂しかったのだろう?…何故素直に言わない。あんな顔をして“大丈夫”と俺に嘘をつくとはいい度胸だな」


カミュにぃには全て見抜かれていたのだ。


貴「何で…わかった…の?」


詰まりながら発した言葉をカミュにぃは聞き取ってくれた。


カ「ふん、何年Aの兄をやってきていると思っている。それぐらい容易く分かるわ。」


自信に満ちた顔で腕を組んだまま言ったカミュにぃ。今のカミュにぃは私の唯一の光であり素直に頼りたいと思える想い人だった。


カ「…先程付き添いの許可を貰ってきた。今日は一緒にいてやる。ありがたく思え。」


貴「うん、ありがとう。カミュにぃ」


私が言った言葉にカミュにぃが目を丸くした。私がん?と目で合図するとカミュにぃは何事も無かったかのようにソファに横になった。


カ「Aも早く寝ろ。良いな」


そう言って掛け布団を被り寝る体勢に入ったカミュにぃを止める。


貴「え、やだ。カミュにぃと一緒に寝たい。昔みたいに一緒に寝てよ」


するとカミュにぃは冷ややかな目線を私に向けた。


カ「……貴様正気か?」


(きたぁー!カミュにぃの“貴様”呼ばわり!私にはあまり使わないみたいだけど、たまに使う。心に余裕がない時などにね(笑))


まぁ、そんな所でテンションの上がっている私とは裏腹にカミュにぃは信じられないと言う顔で私を見ている。


貴「ダメ…?」


私が上目遣いでお願いするとカミュにぃが折れた。


カ「貴様…それは反則だぞ。……くっ、仕方あるまい。今日だけだからな。」


カミュにぃは私の布団に入ってくると私を優しく包み込んでくれた。そして私は安眠することが出来たのだ。

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ロイヤル@モノクロ - お願いです!レンさんのが欲しいです!つか、カミュさんとくっついて! (2013年10月21日 19時) (レス) id: b8419077bd (このIDを非表示/違反報告)
スカイ(プロフ) - はい、分かりました!作らせて頂きます!コメントありがとうございます! (2013年6月21日 21時) (レス) id: 5e8b6194bb (このIDを非表示/違反報告)
朱里(プロフ) - 真斗君のもつくってください (2013年6月21日 21時) (レス) id: 2cfe6fc239 (このIDを非表示/違反報告)
T.AMI(プロフ) - ヤバい!!カミュ格好良すぎ(///∇///)更新頑張って下さい\(^o^)/ (2013年6月19日 8時) (レス) id: 0d2d3666cd (このIDを非表示/違反報告)
悠音(プロフ) - カミュさん(#^.^#)更新楽しみにしてます! (2013年6月16日 10時) (レス) id: 392e004f0b (このIDを非表示/違反報告)

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作成日時:2013年5月25日 18時

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