4 目覚め ページ4
貴「…ん……?」
私が目を覚ましたのは夕暮れだった。日にちは分からないが夕日が病室を照らしていた。そして、見つけた。私の大切な…
貴「カミュにぃ」
病室の椅子に座り壁に持たれながら眠っている、整った顔立ちのカミュにぃ。全然私に似ていない。それ所か兄妹誰一人として似てない。不思議な兄妹なのだ。私はカミュにぃに触れたくでも触れられない。ベットからじゃ距離が遠くて届かない。私は悲しくなって涙を溢した。いつまでたってもカミュにぃに近付けない。届かない。昔からカミュにぃに置いていかれていた。追い付かしてはくれない。カミュにぃといたいだけなのに、いつも相手にされない私の価値。私はカミュにぃが……
カ「おい、A。目覚めてすぐに何故泣いている。どうした、怖いのか?」
目を覚ましたカミュにぃが驚いた顔をして私の方を見ていた。私はその優しさに言葉を発することも頷く事も出来ずただただ泣いていた。
カ「…………」
カミュにぃは泣いている私に無言で近付くと頭を撫でてくれた。
カ「すまなかった…」
その一言だけをボソッと言った。私はフルフルと首を振る。悪いのはカミュにぃではない。私が何も言わなかったから悪いのだ。私は決心をするとカミュにぃに1つずつ話した。今までいじめられていた事。その原因はお兄ちゃん達の妹に生まれてきていつも一緒にいた事。言いたかったが言うと暴力を振るわれるから言えなかった事、全て包み隠さず話した。
カ「よく話してくれた。もうAが傷付かんよう話をつけてくる。」
貴「…うん」
カミュにぃがこう言うなら安心出来る。私は全てをカミュにぃに託した。するとアナウンスが流れた。
『面会者の方、8時には帰って頂くようご理解の程宜しくお願いします。』
(カミュにぃも帰っちゃう…)
そう思った途端寂しさが溢れ出てきた。
カ「寂しいか?」
貴「え?」
カ「お前が寂しいと言うなら今日はここに泊まるが…」
寂しいに決まってる。でも、それを素直に言うと明日も仕事のカミュにぃに迷惑をかけちゃう。
(どうしよう…)
迷った挙げ句私が出した答えは……
25人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ロイヤル@モノクロ - お願いです!レンさんのが欲しいです!つか、カミュさんとくっついて! (2013年10月21日 19時) (レス) id: b8419077bd (このIDを非表示/違反報告)
スカイ(プロフ) - はい、分かりました!作らせて頂きます!コメントありがとうございます! (2013年6月21日 21時) (レス) id: 5e8b6194bb (このIDを非表示/違反報告)
朱里(プロフ) - 真斗君のもつくってください (2013年6月21日 21時) (レス) id: 2cfe6fc239 (このIDを非表示/違反報告)
T.AMI(プロフ) - ヤバい!!カミュ格好良すぎ(///∇///)更新頑張って下さい\(^o^)/ (2013年6月19日 8時) (レス) id: 0d2d3666cd (このIDを非表示/違反報告)
悠音(プロフ) - カミュさん(#^.^#)更新楽しみにしてます! (2013年6月16日 10時) (レス) id: 392e004f0b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作成日時:2013年5月25日 18時