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「ちょっとベク」
「充電切れてたんですけど。スホヒョンより先に俺からでしょ、普通」


肩に顎を乗せて喋っているのか、口が動く度、押されて痛い。
充電?
何の話?
というか、この体勢恥ずかしすぎる。
スホくんは視界に入ってないけど、第三者がいるバックハグは羞恥心が半端ないんですけど。
こっちの人は普通なの?
スキンシップ激しいのは認めるけど…って、何が第三者がいるバックハグは、よ!
2人きりなら良いってことじゃなくて…


「ヌナ、離れてあげるから手動かして」


ブーッと噴き出し笑いながら、ベッキョンが離れる。
…完全にからかわれたようだ。
ペンを走り書きすると、振り返り、怒っていることを表情で表すと、ベッキョンにメモを乱暴に突き出した。


「連絡する時は私の都合を考えなさいよ」
「ちょ、ヒョンとの扱いが違」
「スホくん」


ベッキョンをスルーして、スホくんに身体を向ける。


「え、はい」
「あ、ジュンミョンくんがいいかな?」
「知ってて下さったんですか?」
「もちろん」
「じゃあ、本名でお願いします」


照れた顔もまた可愛らしい。


「了解。じゃあ、ジュンミョンくん。気軽に連絡頂戴ね」
「ありがとうございます」


綺麗な微笑み。


「あの、僕もAヌナって呼んでいいですか?」
「もちろん!好きに呼んでね」
「チャギヤ」


黙って聞いていたベッキョンの声が割り込む。
咳払いすると、「じゃあ、またね」とジュンミョンくんと握手する。
出て行こうとするジュンミョンくんについてお店の出入り口に向かうと、ドアを開けてあげる。
外に出たジュンミョンくんを見て、一向に続いて出ていかないベッキョンをしょうがなく見る。


「ちょっとベッキョン。一緒に帰るんでしょ?」
「ヌナ、もしかしてヒョンのペン?」
「どうして?」
「だって名前」
「ベッキョンのことも知ってたでしょ、私」
「あ、そっか」


真剣だった表情から一気に安心したような表情になった。
私が誰のペンか…そんなに気になったんだ。


「ほら、ジュンミョンくん待ってるよ」
「はいはい」


ようやく動き出したベッキョンが出入り口まで来ると「ヒョンと行く時は俺も行くからね」と宣言して出ていった。
手を振り、2人を見送ると鍵を閉める。

創作意欲はまだ消えてない。
机のスケッチブックを見るだけで、にやけてしまう。

その日、夜ご飯も食べるのも忘れるくらい没頭していた。

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設定タグ:KEYキー , チャニョル , ベッキョン   
作品ジャンル:タレント
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ひきゅ(プロフ) - ともさん» 初めまして、ともさん(*^^*)コメントありがとうございます!もうすぐ更新止めて1年半でしたか…(^_^;)落ち着いてきたので、ぼちぼち書いていこうかと思っています。また暇な時に来て下さいね(^.^)おかげさまでやる気になったひきゅでした!返信遅くなってすみません! (2016年2月27日 12時) (レス) id: 3dfb524f06 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 繰り返し読んでます!最新待ってまーす (2016年1月15日 21時) (レス) id: 8d47b425c8 (このIDを非表示/違反報告)
ひきゅ(プロフ) - どるさん» どるさん、おはようございます(*^^*)自分で書いててなんですが、私もあんな親友欲しいですww私の中のチャニョルはあんなことしないと思うんですが、なぜでしょう←wwwえくそで世の中盛り上がってますが、通常運転で参ります!コメントありがとうございますヽ(´▽`)/ (2014年4月14日 9時) (レス) id: db3011806f (このIDを非表示/違反報告)
どる(プロフ) - こんにちは!ひきゅさんの書くキボムと本気で親友になりたいっす!!!!そしてチャニョルに奪われた唇っ!!!!ひゃー!!!!!! (2014年4月13日 6時) (レス) id: 56294a21e4 (このIDを非表示/違反報告)
ひきゅ(プロフ) - 安芸@笠松さんのレッグになりたい(^q^)さん» 初めまして(*^^*)コメントありがとうございます!すっかり見落としてましたっ(>_<)危なかったです。。教えて下さり、ありがとうございます! (2014年3月27日 9時) (レス) id: db3011806f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひきゅ | 作成日時:2014年3月26日 17時

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