恋のシャッター【Yuto.N】

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SideA


裕翔「最後にちょっと寄りたいとこあるんだけど

いいかな？」


A「あ、はい。いいですよ」


実を言うとあんまりいい写真が撮れてないんだよね。


裕翔「よかった。ちょっと電車乗り継ぐけど」


A「構いませんよ」


そして電車に乗って2駅ほど移動した。

駅から出て少しだけ歩いた。


裕翔「ここだよ！」


A「ここですか？」


そこは普通の住宅街のような場所だった。


裕翔「この奥に海があるんだ」


A「いい写真が撮れそうですね」








裕翔「ほら、春野さん。見て」


A「うわぁ……」


そこには真っ青な海と

真っ黄色な向日葵がたくさんあった。


私は夢中でシャッターを切る。


空の青と向日葵の黄色の組み合わせが素敵だった。


とその時隣からふふっと笑う声が聞こえて

私は我に返った。

中島先輩は自分が撮った写真を見て笑ったようだった。


A「あ、すみません。

なんか、私だけ楽しんじゃって……」


裕翔「ううん。春野さんが楽しんで

くれてるようでよかったよ」

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