75 いたずら ページ25
『(こっちを期待？)』
突然顔を持ち上げられたと思うと、仁王は自分の唇をトントンと指で示した。
意味がわかってハッと顔が強張る。
『……し、しません！！！』
仁「おーっと残念」
仁王が片手を離し、力が緩んだ隙に腕から抜け出した。
「あっ」という声が聞こえたけど知ったこっちゃ無い！
そして誤魔化すようにカバンを待って時計を見ると針は既に12時40分を指していた。
『ねぇ、もう流石に行くよ！』
仁「へいへい」
呆れ果てた声で入口から声をかけると仁王は両足を振って勢いよく立ち上がり、ゆっくりと歩き始める。
仁「Aが先に行きんしゃい。俺は後で降りる」
『え、なんで？』
仁「今2人で降りたら怪しすぎるじゃろうて。誰かに見られたら社会的に終わるんじゃろ？」
そう言ってニッといたずらに笑う彼には、結局いつもペースを乱されてしまうというか、主導権を握られっぱなしになるというか…
『わかった、じゃあそうして。後…その、ありがとう。ちゃんと考えてくれてたんだね』
仁「フ、Aはさっきみたいに少々強引にせんと極端に頑張りすぎるからの。まぁこうして戯れる事も時には忘れなさんな」
『うん』
まぁ、正直さっきのやり方はどうかと思うけど…
確かに彼の言う通り誰かが強引にこうでもしないと、私はきっとこのまま突っ走ってダウンしていたかもしれない。
『(なんだかんだ、そう言う所見ててくれてたんだ)』
さっきの一連の行動は彼なりの優しさなのだろうと思うと、
今更咎めるわけにもいないなと思った。
『じゃあお先に行ってるね』
仁「はいよ」
私は部屋を出ると、心なしかスッキリとした気持ちで練習場へと向かった。
ーーーーーーーーーーーーーー
〜ブン太Side 〜
ブ「昼休みももう10分くらいしかねぇのに、Aアイツどこ行ってんだ？？」
昼休憩になった時からずっとAの姿が見えない。
昼、一緒に食いたかったけど氷帝の芥川が話しかけて来たので、色々話したりしながら今日の1時間は結局あいつと過ごした。
…はぁ、けど気になってだめだ。
みんなはとっくに昼飯食い終わって、もう練習場に戻り始めてるのにさ。
ブ「(午前中忙しそうにしてたし…もしかしてアイツ部屋で仕事してんのか？)」
午前中に仕事が終わらないと嘆いていたことをふと思い出し、
そんな疑念が湧く。
ちょうど昼も終わり。今から行けば鉢合わせるかな…なんて思いながら俺は宿舎の方へと向かった。
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キャメル(プロフ) - まゆさん» まゆさん、ありがとうございます！(;_;)その言葉で私もお仕事頑張れるし、ほんとに嬉しいです…これからもどうぞよろしくお願いします^_^ (2022年10月31日 21時) (
レス) id: 0837b0830d (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - おもしろいです。更新楽しみに仕事頑張れます(o^^o) (2022年10月31日 19時) (レス) @page49 id: d99fc6d444 (このIDを非表示/違反報告)
キャメル(プロフ) - 小筆さん» 初めまして、小筆さん！！そんなそんなありがとうございます！！そういうふうに言って頂けるだけで本当に嬉しいです(^^)これからも楽しんでもらえる様に頑張るので見守って頂けたら嬉しいです❣️ (2022年10月18日 22時) (レス) id: 0837b0830d (このIDを非表示/違反報告)
小筆(プロフ) - いつも見させて頂いてます！大好きなお話なので、これからも頑張って下さい！ずっと応援してます！ (2022年10月18日 21時) (レス) id: fe225f18e6 (このIDを非表示/違反報告)
キャメル(プロフ) - こかさいだーさん» 詫びようとする幸村くんいいなと思って書いたので反応してくれて嬉しいですw(^ ^)！！！！詫びすぎず詫びなすぎず頑張ってほしいですね🤭 (2022年9月29日 15時) (レス) id: 0837b0830d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：研究員 | 作成日時：2022年9月21日 20時
