74 【仁王】爪痕 ページ24
何が起きたか分からずにいると、
白くて広い天井と仁王の顔面が視界いっぱいに広がっていた。
『ぎ……、ぎゃー！！！』
絶対に変なことをされると脳が判断し、たまらず大声で叫ぶ。
しかし体勢は変わらず、恐怖でぐちゃぐちゃになった私の顔を見て困った様に笑い低い声で囁いた。
仁「色気の無い声じゃのぉ…望んでたくせに」
色気もクソもない、助けてくれと心の中で叫びながら仁王の目を見て訴える。
しかし私が暴れれば暴れるほど仁王は私を抑えようと密着し、
シーツの擦れる音だけが室内に響き渡った。
『ねぇ何考えてるのっ…合宿中にこんなことしてるの見られたりでもしたら、誤解だったとしてもお互い社会的に終わるんだからね！？』
必死に説得をしながら私にまたがった仁王の背中を、後ろから両足で蹴り上げる。
ズコッ
仁「ち…ちょいと落ち着け！時間も押しとる、Aが思うちょる様なことはせん」
『じゃあ何な…』ﾄﾞｻｯ
私が口を開いたと同時に、ギュッと上から抱きしめられた。
『むふぅ！』
仁王の胸に顔が密着して息ができない
ぐ、ぐるしい…何が起こってるの…
そのまま放心していると突然グルン！！と回転し、仁王が私の下敷きになった。
『！？！？っ…』
顔面の圧力が消えて咄嗟に顔を横に向け呼吸を確保するが、
体は抱きしめられており身動きは取れないままだ。
『ハァ、ハァ…ねえ、ほんと何がしたいの…』
仁「ブッ…ハハ」
『は？』
いきなり吹き出したかと思うと、すぐに黙り込みそっと私の頭に手を乗せる。
仁「A、おまんの体が今望んでるもんは休息と息抜きぜよ」
『え…』
顔を上げようとすると、右手で胸に押し返され阻止された。
仁「いきなり200人分の仕事押し付けられて内心焦りまくっとるのがバレバレよ。それは本当に昼休み潰してまでやることか？この調子だと2週間もたないじゃろうな」
核心を突くまさかの発言に、体が固まる。
『……あ、焦ってたの、バレてたんだ』
そう、仕事とはいえいきなりあの量の仕事を任されて内心ピリピリしていた。失敗もできないし時間にも追われて…
息抜きできる時間なんて少しも無い覚悟だった。
仁「さっきの回転も予想外で面白かったろ？…ついでに後15分このまま休みんしゃい」
優しく下から抱きしめられる。
『…(それを心配してわざわざ回ったりして笑わせようとしてくれたのかな？)』
仁「ん、どうした黙り込んで。それともこっちを期待してたんか？」
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キャメル(プロフ) - まゆさん» まゆさん、ありがとうございます！(;_;)その言葉で私もお仕事頑張れるし、ほんとに嬉しいです…これからもどうぞよろしくお願いします^_^ (2022年10月31日 21時) (
レス) id: 0837b0830d (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - おもしろいです。更新楽しみに仕事頑張れます(o^^o) (2022年10月31日 19時) (レス) @page49 id: d99fc6d444 (このIDを非表示/違反報告)
キャメル(プロフ) - 小筆さん» 初めまして、小筆さん！！そんなそんなありがとうございます！！そういうふうに言って頂けるだけで本当に嬉しいです(^^)これからも楽しんでもらえる様に頑張るので見守って頂けたら嬉しいです❣️ (2022年10月18日 22時) (レス) id: 0837b0830d (このIDを非表示/違反報告)
小筆(プロフ) - いつも見させて頂いてます！大好きなお話なので、これからも頑張って下さい！ずっと応援してます！ (2022年10月18日 21時) (レス) id: fe225f18e6 (このIDを非表示/違反報告)
キャメル(プロフ) - こかさいだーさん» 詫びようとする幸村くんいいなと思って書いたので反応してくれて嬉しいですw(^ ^)！！！！詫びすぎず詫びなすぎず頑張ってほしいですね🤭 (2022年9月29日 15時) (レス) id: 0837b0830d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：研究員 | 作成日時：2022年9月21日 20時
