49 キーホルダーの行方 ページ49
真「む…いいのか？２つあるとはいえ、転売すらされていない貴重なものだが」
怪訝な顔をしているが、瞳の奥がキラキラと輝いていて心底欲しがっているのが伝わってくる。
ふふ、ほんとに好きなんだこのウサギ。
『うん、いいよ！使って使って〜』
私は鍵からウサギだけを外し、彼に手渡した。
真「ありがとう、大切に保管する」
いつもの弦一郎からは想像もできない、嬉しそうに微笑む姿が少しだけ愛おしく思えた。
可愛いとこもあるんだなぁ〜、逆にこっちが微笑ましい。
そういえば何週間か前に柳生にも見せてって言われた事あったっけ。うちの部活で流行ってるのかな？
『よし、後半もがんばろ！』
真「ああ、コンディションは完璧だ」
私達は部室を後にし、テニスコートへと向かった。
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〜柳生side〜
夜。
あの日から毎晩夜の21時以降は、ノートパソコンにAさんのGPS情報を表示しながら日常を過ごしている。
彼女が肌身離さず持っているキーホルダーの、1番大きなウサギのマスコットの中にそれを忍ばせていた。
もし外に出かける様なことがあればすぐに後を追って安全に帰宅するまで警護し、24時を回って何も動きがなければそのまま自分も就寝する。
それが日課となっていた。
柳生「さて、今晩も不審者の多い時間帯になりましたし…警備を始めましょうか」
ノートパソコンを開き、位置情報アプリを起動する。
パッと表示された地図画面をズームし、
港ランドホテル周辺を映すが彼女のピンは見当たらない。
柳生「む？外出しているようですね。…すぐに行かなくては！」
彼女の場所を詳しく確認しようとボタンを押した時、
Aさんが本来いるはずのない場所にそれは表示された。
マウスを握る手に汗が滲み出、プルプルと全身が震え始める。
そんなはずがない。
だってそこは…
柳生「さ、真田君の家…？」
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キャメル(プロフ) - こかさいだーさん» 読んでくださってありがとうございます！！自分の願望を書いてみたら同じ仲間が見つかって私自身も嬉しいです…！鬼更新めざすのでぜひ読んでいただけたらと思います！よろしくお願いします^_^ (2022年9月16日 12時) (
レス) id: 0837b0830d (このIDを非表示/違反報告)
こかさいだー(プロフ) - 立海中心の逆ハーとか私得すぎてもうほんとにありがとうございます･･･((神作に出会えた事に感謝です！！更新応援しています！ (2022年9月16日 2時) (レス) id: 5463478506 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：研究員 | 作成日時：2022年9月10日 0時
