41 本音 仁王 ページ41
〜仁王Side 〜
氷帝の奴らとの絡みも終わりやっと解放されると、
他の人達の流れに紛れて放浪していた。
前の方で楽しそうにしている連中を見ると、ため息が出る。
触れられもしない魚なんぞ見て何が楽しいのか全く理解できないぜよ
仁「(いつもなら不参加確定だったんじゃけどな…そういえばAはどこ行った？)」
まだ同じエリアのはずだが、暗さと展示物の多さで見失ってしまった。
仁「幸村の奴と話してる所までは見えたんじゃが…」
ふん、とため息をつく。
まさか自分が誰かのためにここまで考えたり時間を割いたりする日がくるなんて、正直思ってもみなかった。
菊丸として忍び込んだあの日。
偶然耳にした、“仁王に毎日ドキドキさせられる”
というAの言葉…
仁「(想定外の出来事に俺の方が一発やられてしまったぜよ)」
あの日からAを目で追っては、走ってコケたりしながらも懸命に仕事をこなす姿に頬が緩み、いつのまにか彼女に夢中になってしまっていた。
ニヤけそうになるのを堪えながらAを探そうと辺りを見回すと，俺に気づいたブン太がガムを膨らませながら近づいてくる。
ブ「なあ仁王、A見てないか？ずっと探してんだけどさ、このエリア暗くて見つかんねーっ！ラインしてもどうせアイツ見ねーし」
俺に近づくなり発された言葉はAの名前。
バスの席から今度は水族館でもアイツを独り占めする気か？
仁「おまん、アイツが相当お気に入りの様じゃな」
嫌味混じりの俺の答えになってない答えに、ブン太のガムがパチンと割れる。
目がでかいから瞳孔が開きまくってんのも、図星つかれたのモロバレじゃ
するとブン太は肩を落とし、苦笑いを浮かべた。
ブ「はぁ…やっぱバレバレか？俺」
仁「…誰が見てもバレバレよ。それともそれで隠してるつもりじゃったんかお前」
少なくとも俺はだいぶ前から気付いちょる、しょっちゅうAにラインして、時間さえあればずーっとアイツの返信ばっか気にしとる事
とにかく接点を多く作ってAの心を自分に向けたいんじゃろうが、それじゃあ甘すぎるぜよ
そんなんでAをドキドキさせられると思ったら大間違いじゃ。
まあ、手本は見せないけどな
ブ「けどさ、ぶっちゃけAって…すげー良くね？
俺、付き合いてーもん」
水槽のガラスを指でなぞりながらブン太が呟いた。
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キャメル(プロフ) - こかさいだーさん» 読んでくださってありがとうございます！！自分の願望を書いてみたら同じ仲間が見つかって私自身も嬉しいです…！鬼更新めざすのでぜひ読んでいただけたらと思います！よろしくお願いします^_^ (2022年9月16日 12時) (
レス) id: 0837b0830d (このIDを非表示/違反報告)
こかさいだー(プロフ) - 立海中心の逆ハーとか私得すぎてもうほんとにありがとうございます･･･((神作に出会えた事に感謝です！！更新応援しています！ (2022年9月16日 2時) (レス) id: 5463478506 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：研究員 | 作成日時：2022年9月10日 0時
