22 変化 仁王編2 ページ22
仁「(面白いことを思いついたぜよ)」
こう言う時に限って特にワルい悪知恵が働く。
Aはもう部室で庶務作業をしている頃じゃろう。
恐らくさっきの2人にも気づいていない。
安心しんしゃい菊丸。俺がおまんの無念を晴しちょるきに
仁「乗り込み開始〜」
〜貴方Side 〜
コンコン
昼下がりに庶務作業をしていると、強めのノックが鳴った。
『…こんな昼に誰だろう?業者かな。
はーい!どうぞ』
ガチャっと勢いよくドアを開けて入ってきたのは、
『英二!?』
青学の英二だ。涙目になって、震えてる。
驚いたけど内容は正直、すぐに予想がついた。
『(青学勤務の最終日に告白された時、断ったら大泣きしてパニックになってたもんな)』
多分、改めて何かを伝えに来たのだろう。
まあわざわざ来るのもスゴいけど、英二ならやり兼ねないか。
それにそれだけ想ってくれていたのはありがたい…事にしておく
菊「やっと会えたにゃー…
Aちゃん、俺…」
『と、とにかく落ち着いて、座って』
英二をソファへ座らせ、飲み物を出すと
心なしか落ち着いた顔でこちらを見た。
菊「いきなりごめん、迷惑だったよね。
俺、あれから全くテニスに集中できなくなって。
だからね!もう一回ちゃんとフラれた理由を教えて欲しいんだ!」
『あー…』
英二はすごく良い子で、時々悪戯するけどなんだかんだ一生懸命にテニスをする姿がすごく印象的だった。
仲も良かったし、2人で駄菓子屋に行ったこともある。
『理由は前にも言ったはずだけど…英二の事は大好きだし、気持ちもすごく嬉しかったんだよ!
けどお付き合いするかと言われたらそういうふうに見れなくて、受け入れる事はできなかった次第です…あの時は私も焦ってうやむやにしちゃったかもだし、改めて謝っておく。ごめんね』
心がすごく痛いけど、
本音だから仕方ない。
菊「うう…
確かに俺はおちゃらけてるよ!
子供みたいだし、勉強も万能じゃないし!
けどあんなに仲良くしててAちゃんも楽しそうだったのに
なんでダメなのかにゃ…って」
下を向く英二を見ていられず、
つい立ち上がって視線を逸らした。
『本当に本当にゴメンね』
菊「あのさ。Aちゃんはさ。
…やっぱり仁王みたいなのが好きなの?」
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キャメル(プロフ) - こかさいだーさん» 読んでくださってありがとうございます!!自分の願望を書いてみたら同じ仲間が見つかって私自身も嬉しいです…!鬼更新めざすのでぜひ読んでいただけたらと思います!よろしくお願いします^_^ (2022年9月16日 12時) (レス) id: 0837b0830d (このIDを非表示/違反報告)
こかさいだー(プロフ) - 立海中心の逆ハーとか私得すぎてもうほんとにありがとうございます・・・((神作に出会えた事に感謝です!!更新応援しています! (2022年9月16日 2時) (レス) id: 5463478506 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:研究員 | 作成日時:2022年9月10日 0時