12 期待には応えられません ページ12
審判の合図と共に、一年生は大きくテニスボールを空へ放った。
パコン、と優しいサーブが放たれる。
『お?これならいけるかも…!』
ボールをよく見て、自分の中での渾身の一振りを…
今!!!
スカッ
『あっ』
この時何が起きたのか知らないが、私の振ったラケットは大きく空振り、ボールは後ろの壁へと通り過ぎていく。
トンッとボールが落ちると、辺りは沈黙に包まれた。
柳生「おや…」
真「かすってもおらんではないか」
一年生「惜しいです!もう一回やってみましょう!」
一年生はおそらく気を遣ってくれたのだろう、
お遊びの様なプレーが続き、しかしながらそれでも私は惨敗した。
*
『…ひぃぃ』
試合(というより遊び)が終わり、私は疲れ果ていた。
と、とにかくベンチ…
ベンチにたどり着くや否やドンっと腰を下ろし、ゴクゴクと音を立てて水を飲む。
『はぁ、はぁ…てか 1ゲームも取れないとか、期待されてた分屈辱的すぎ…』
疲れ果てた私は情けなさで顔を伏せ、屈んだ。
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キャメル(プロフ) - こかさいだーさん» 読んでくださってありがとうございます!!自分の願望を書いてみたら同じ仲間が見つかって私自身も嬉しいです…!鬼更新めざすのでぜひ読んでいただけたらと思います!よろしくお願いします^_^ (2022年9月16日 12時) (レス) id: 0837b0830d (このIDを非表示/違反報告)
こかさいだー(プロフ) - 立海中心の逆ハーとか私得すぎてもうほんとにありがとうございます・・・((神作に出会えた事に感謝です!!更新応援しています! (2022年9月16日 2時) (レス) id: 5463478506 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:研究員 | 作成日時:2022年9月10日 0時