悪運と7人の悪魔【BTS】 (ページ2)

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「ここに落っこちたと思ったんだけどなぁ〜」

草むらを覗く生徒会の1人

キム・テヒョンがいた

TH「あ、ねえねえ、そこの人！スーパーボールっていう庶民のくだらない玩具飛んでこなかった？」

「い、いえ。見てません」

ふーんと言いながら視線は草むらや木の枝の所を探しているが、足取りはこちらに近づいてきていた。

TH「あそこの窓から落としちゃったんだよ。あんなに跳ねるのにジミンは加減を知らないからさ〜」

「それは…お気の毒に」

ついに目の前まで来た

TH「で、何隠したの？」

雰囲気とは打って変わって抜かりなし

思わず隠したお腹に手を当ててしまった私も、緊張にはめっぽう弱い

「い、いえ、何も」

TH「ふーん。その割にお腹痛そうだけど？」

「そ、そう！お腹痛いんです！だからここに」

TH「あ、そうだ。まだ当選者が来てないんだよ。誰が当たったか君知ってる？」

「……知らないっすね」

TH「そう。じゃあ分かったら教えてよ。はい連絡先交換」

「あ！！！で、電話だ！！すいませんまた出直してきますね！！！」

何年ぶりの全力疾走だっただろうか

かかってきても無い電話に出るふりをしながらの全力疾走は割とキツいんだなと学ぶ事になるとは。

恐ろしいくらいに整った顔をした男は、風のように目の前から消えてった女の後ろ姿を楽しげに見つめながら手に持ったスマホを耳に当てる

【ヨボセヨ〜。ターゲット急速に動いてるね〜】

TH「……うん。間違いないね」

ニヒルな笑みを浮かべた男はこの世のものとは思えない程美い姿であった。