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手元にある紙と目の前にある焼却炉
紙を持っている手が力み過ぎてシワになっている
〈BTS生徒会 下僕抽選会〉
そんな文字を睨みつけながら思う。
下僕だって？冗談じゃないわ。
こんな紙切れ、めくるまでもない
友人によると、生徒会の親が何らかの規制をした為に、今までいた執事やメイドを取り上げられたそうな。それにより全校生徒の中から1人下僕を抽選で選抜すると。
朝登校すると強制的に机に貼り付けられたクジを見て自分の顔が歪んで行った感覚を忘れない。
やりたい奴だけやらせればいい。
全校生徒全員参加なんて馬鹿げている。
遠くの方で聴こえる黄色い声にもうんざりだ
「ねえ誰が当てたのー！？」
「絶対見つけて奪い取る〜」
「あたしがテヒョン様のお世話するんだから」
「私ジョングク様！」
ああいう人間がやればいいと思う。
やりたい人間なんて沢山いるのに
燃やそう。この紙は無かったことにして
私はいつも通り、やるべき事をやらないと
「あれーー？？」
「っ！？」
その声に驚き紙を急いでスカートのお腹側に隠した
冷や汗を滲ませながらゆっくりと振り返るとそこには
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作者名：あおさ汁 | 作成日時：2021年9月21日 14時
