コードブルー 〜大切な貴方へ〜

第28話 ページ33

白石side

A「ここは私だけで十分だよ？
それに治療も終わってあとは救出を待つのみ……


今、白石先生の事を必要としている人がいるんでしょ？

だったら行かなきゃ……ここは大丈夫だからね


白石先生は指揮官になるべきだよ
今この現場は指揮官を求めてる
消防も救急もわたしたち医者も目的はみんな同じく、一つでも多くの命を救うために仕事しているの


その方法を知っているのはわたしたち医者で現場は医者の判断で動いてる


医者がただ大勢いるだけではなんの意味もないの……
引っ張っていく人間……指示を出せる医者が必要なの


だから白石先生………指揮官になって？


白石先生は仲間の能力を知っているし、患者やその家族の両方を考え決断もできる


そして、他の組織との人間とも上手くやり遂げることができる



治療ができる医者は他にもいるよ


緋山先生も居れば、フェローの子もいる………
そしてわたしだっているんだから



だから行ってきてよ……フェローの子困ってるんでしょ？」



「ごめん………お願いします」




A「りょーかい」



「バンホールが出来て救出が出来たらその子を第一優先で搬送する…消防とCSには伝えとく」



A「りょーかい……」


それから民家を後にすると藍沢先生と鉢合わせ、Aが民家に居ることを伝えると急いで民家の方へと向かったのを確認してまず、緋山先生の所へと走っていく


…………………
Aside
緋山先生が後で診させてと言って家から出ていった………


診察されるとわたしが喘息持ちというがバレちゃう……


だから今までも体調が悪くなっても大丈夫と言ってフェロー時代の仲間には診察をしてもらったことが無い………もちろんシニアドクターもないけれど



緋山先生が出て行って少し時間が経つと息がしずらい………


きっと、木屑が舞ってるところに長時間居るせいと、お腹を下にして寝転がっているから赤ちゃんにも負担がかかっているのかもしれない



でもあの人との赤ちゃんはいやだ、産みたくないという考えがあるせいかこの体制がきつくても変えようとは思わなかった


白石にフェローの子からシーバーで連絡が来た……


行ってきていいよと伝えるとこの男の子が第一優先で搬送するところまではなんとか聞けていたけどその後は何か言ってたぐらいで何を言ってたかなんて分からなかった





白石が民家を出ていってからが戦いだった……

第29話→←作者毛布から…(ネタバレ有り)

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す