コードブルー 〜大切な貴方へ〜

第1話 ページ2

Aside
　
アメリカにきて早7年…
　
　
あっという間と言えばあっという間だったが長かったと言えば否定もできないほどこの7年間は色んなことがあった
　
　
……
　
今日は久々の休みで家にいるが先ほどから電話の着信が鳴り止まない
　
　
相手はわたしの事を好きだという男性…同じ病院で働くAaron Donald(アーロン･ドナルド)だ
　
これ以上出なかったら何されるか分からないから仕方なく出る
　
「《もしも》」
A「『《おそい！俺がかけたらワンコールででろよ！今すぐここに来い！》』」

「《えっ、今日やす》切れてるし…休みの日まであの人に会わないと行けないなんてﾊｧ…」

これじゃ体が持たない…でも行かなきゃ、と震える体にムチを打って準備をして家を出た

　
　
アーロンは内科医で診察もせずに内科病棟にいつもいる…よりもサボっている
　
　周りの先生たちはアーロンに目をつけられないようにサボっていても誰も注意をしようとしない
　
……
　
　内科病棟につくと、いた
　あんなところに堂々と座られると邪魔で仕方ないはずなのに誰も何も言わないなんて…と茫然と見ていると話しかけられた
　
A「《おい、遅いぞ！来いって言ったら早く来いよ！いつもの場所に行くぞ》」

こんなことは望んではいない…でもこれについて行かなきゃわたしは日本に帰ることを許してはくれない
　
　と、言ってもどう足掻いても日本に帰ることなどできないと思う…ここにアーロンがいる限り
　
　
まさか今回ついて行く途中であの人に見られてるとは思いもしていなかった

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