Call me? (ページ7)

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はるside ▽
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京『え、なに？』

そう言いながらこちらを見る京本大我の目線は
怪しい人を見る目、そのもの。

「あ、いや、あの…」

ジェ『桜、どれくらい取れた？？？』

動揺してるわたしなんかそっちのけで
わたしの手を覗き込んでくるジェシーさん

ちょんちょんって握った手をつつかれて
ぱっと手を開く

ジェ『ん、まだまだだね、俺、今だけでこんなに取れたよ』

京『ジェシー、行くよ』

冷たい目をしたままの京本大我はぐっとジェシーさんの腕を引く

ジェ『ええ、大我どうしたの？』

京『早く行くよ』

ジェ『え、あ、ほいっ！』

「…え？」

ジェシーさんがほいっと言いながら取ったのは
わたしのバッグに入ってたハンドタオル

ジェ『返して欲しかったら、明日、またこの時間にここで！HAHAHA！』

そう言いながらひらひらとわたしのタオルを振りながら
京本大我の背中を押して遠くなっていくジェシーさんの姿

「…え？」

呆気に取られていたけれど隣にいるあみの存在を思い出して
ぱっと隣を見る

あみ『…どゆこと？』

「え、分かんない…」

わたしがぶつかった人がたまたまジェシーさんで
あとから合流してきたのが京本大我で…

そして、ジェシーさんはわたしの…

「え、わたしのタオル…」

あみ『明日、同じ時間にここでって言ってたよね』

あみの言葉にハッとして時間を見る

「21:30…」