Call me? (ページ49)

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京本side ▽
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羨ましいって言いながら
涙を拭き続けるはるを見つめる

こんな、言い方は悪いけれど
自分とは関係の無い人のことで
泣くくらい人の気持ちを考えられる。

そんな彼女の感性が本当に羨ましいって、俺はそう思った

「ねえ、はるはさ」

まだ止まらなそうな涙で目がキラキラしているはるが
なぁに？ってこっちを見つめてくれる

「なんで俺と付き合ってくれたの？」

はる『んえ？』

お世辞にも俺は初めましてから
はるに好かれるようなことをして来たとは言えないくらい、
ぶっきらぼうだったと思う

はる『んー、なんでだろう』

うーん、って天井を見つめているはるを
見つめながら返事を待つ

はる『さっきも言ったけど、たいがくんが羨ましかったのかも』

「羨ましい…？」

はる『そう、なんか、お仕事も楽しそうにやってるし、そりゃ大変なこともたくさんあるだろうけどさ』

いつの間にか涙が止まっていたはるは
俺の手に自分の手を重ねて言葉を続けた

はる『素敵な仲間に囲まれて、好きなことをしているんだなって思ったら、尊敬する部分がたくさんあってさ』

改めて言うとなんか恥ずかしいねって
俯きながら小さく笑う彼女に目を奪われた