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京本side ▽
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「お疲れ」
マネ『また明日！』
マネージャーを見送ってマンションに入って
エレベーターを待ちながらスマホを確認する
あの電話以降、はるから連絡はない
もう23時だし体調悪かったら寝てるか…
はるはいつも仕事中の俺に連絡するのを嫌がる。
別に返せる時に返事するからいつでも連絡してきてって言ってるのに
未だにずっと気にしてくれている
はるからの連絡が無いと寂しいのは俺なのに
俺も少しだけ意地を張って素直に寂しいって言えない。
やっと来たエレベーターに乗り込み
家の階のボタンを押した
彼女が少し体調を崩したくらいで
こんなに焦っているなんて
我ながら過保護かも、なんて思っていると
あっという間に目的の階に着いた
急いで部屋の前に行き、静かに鍵を開ける
寝ているはるを起こさないように
慎重に玄関を開けて靴を脱ぐ
案の定、部屋の電気は全て消えていて
リビングにはるの姿はない
さっきよりも静かに寝室のドアを開けて覗くと
ベッドの真ん中が膨らんでいる
愛おしい彼女を起こさないように
少しだけ顔を覗き込んだ
暗くてよく見えないけれど
すやすやと寝ているかわいいはる
体調が気になっておでこに手を当てると
少しだけはるの目が開く
「ん、ごめん起こしちゃったね」
やっぱり熱いおでこと頭を撫でながら声をかける
はる『ん、おかえり…』
掠れた声でそう答えられる
「ねえ、やっぱり熱あるでしょ、はる」
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作者名：うさぎ | 作成日時：2022年9月22日 2時
