Call me? (ページ36)

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はるside ▽
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枕元でスマホが震えている

夢の世界から一気に現実に引き戻されて
手探りでスマホを探す

やっと見つけたスマホの画面を見ると
〈たいがくん〉の文字

どうしたんだろ…

ぼーっとした頭でそのまま電話に出る

「もしもし」

京『あ、もしもし？はる、今日どっか行くって言ってたっけ』

「んー…今日？」

働かない頭で今日何かあったか思い出そうとしてみるけれど
多分何も無かったはず…

「なんも無いと思う…」

京『ふーん、寝てたの？』

寝てた、と答えながら何となく時計を確認する

「え、もう15時過ぎてんの…」

ふわぁっと欠伸をしながら返事をする

京『こんな時間まではるが寝てるの珍しいね、昼寝？』

「んー…そんな感じ…」

熱のせいで痛くなってきた頭を抑えながら
たいがくんにバレないように上手く返事をする

京『…ふーん、はるさ、体調悪いとかじゃないよね？』

「んぇ…」

いつもは鈍感なのに、なんでわたしの体調が悪い時には
すぐに気付くんだろうか…

「ちょっとね、頭痛いくらい」

京『そっか、熱は？大丈夫なの？』

「大丈夫、ごめんね心配かけて」

京『んーん、いいけど、なんかあったらすぐ連絡してね、あーでもだるかったらきついか』

どうしよっかなーって電話の向こうで唸っているたいがくんの声を聞いていると
なんだか安心してしまって自然と瞼がおりてくる

やばい、このままだと寝ちゃいそう…

「…ん、連絡する、おやすみ」

京『あ、うん、おやすみ』