Call me? (ページ32)

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はるside ▽
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久しぶりに早く帰ってきたたいがくんと
久しぶりに一緒にお家で夜ご飯を食べる

京『最近ははるひとりでご飯食べてたの？』

「たいがくん忙しそうだからねぇ…」

目の間のグラタンを頬張りながら
うんうんって頷いてみせた

確かにひとりでのご飯は寂しいけれど
お仕事が忙しいのはいいことだからね！

京『寂しい？はるちゃん』

「ん？たいがくんのお仕事が忙しいのはいいことじゃん？」

京『いい事だけどさ…寂しい？』

なんとなく熱い視線を感じて顔を上げると
きゅるきゅるおめめがこちらを見つめている

「…なに？」

熱い視線に耐えきれずすぐ目線を逸らして
とりあえずまたグラタンを口に詰め込む

京『ねえ、寂しい？』

わたしが流したのにしつこく聞いてくる

「…寂しい！って言って欲しいの？」

根負けして顔を上げるとうんって頷くたいがくん

「なにそれ(笑)」

笑いながらサラダに手をつける

「ん、トマト」

わたしは大の苦手なトマト
絶対わたしは食べないのに
たいがくんは諦めずにわたしのサラダにも絶対乗せてくる

わたしの分のトマトをフォークに刺し、
たいがくんにあーんってすると
可愛いお口がわたしのトマトを食べてくれる

「ねえ、なんで毎回自分が食べるのにトマトわたしの分も準備するの？」

たいがくんのに最初から乗せればよくない？って
笑いながら聞いてみた

京『んー、だってさ、普通の人みたいにずっと一緒！ってわけにはいかないじゃん、俺とはるは』

「そうだね、わたしの彼氏は人気者だからね」

そう言うと、んふっと笑う彼

「なに、え？お話おしまい？」

京『あ、だからさ、俺はトマトを通じてはるとコミュニケーションを取りたいわけよ』

「わたしにあーんされるためにサラダにトマト乗せるの？」

まさかの返答に驚いた顔でたいがくんを見つめる

京『そ、一緒にご飯食べられなくて俺は寂しいんだよ』

「なにそれ、かわいいこと思ってくれてて嬉しい」

京『そうじゃなくて！はるに寂しいって言ってもらいたいの！俺は！』

「えー、考えとくね(笑)」