Call me? (ページ31)

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はるside ▽
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頃合を見たように降ってくる雨

雨だけじゃなくさっきから風の音もすごいし
目の前の窓もがたがたと揺れている

こんな嵐のようなお天気とは裏腹に
とっても綺麗な澄んだ歌声が聴こえてくる我が家

「たいがくーん」

窓の外を見たまま綺麗な歌声の持ち主の名前を呼ぶと

何回聴いても惚れ惚れするような歌声が
少しずつ近付いてくる

京『どうした？？』

すぐ後ろまで声が近付いて来たことを確認して

「え、雨すごいから見て」

外を指さしながら後ろにいるたいがくんの顔を見る

京『なに、それだけ？(笑)』

わたしの肩に顎を乗せたたいがくんに
呆れたように笑われる

「それだけじゃダメだった？」

わざとらしく落ち込んで拗ねたみたいなトーンで
窓の外に目線をうつしながらそう呟いてみた

京『んー、はるが思ったことは全部共有して欲しいくらいだからなんでも言って』

ぎゅって後ろから抱き締められながらそう言ってくれる

「もしかしてたいがくんって、はるのこと、大好き？」

京『多分はるが思ってるより何倍もはるのこと好きだよ』

「…え？誰にそんな言葉教わったの？」

さっきとは逆でわたしが呆れたように笑う

京『えー、せっかく俺が決めゼリフ言ったのに？』

くくくっと笑ういつもの安心するたいがくんの笑い方に
安心しながらたいがくんの綺麗な手に自分の手を重ねた