Call me? (ページ28)

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はるside ▽
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「何時に出るの…」

ベッドから脱出したはいいものの、
結局ソファーの上でもふもふのピンク色の毛布に包まれながら横になった

まだまだ重いまぶたを擦りながら
着替えているたいがくんにそう声をかける

京『もう出るよ、5時に下来るって言ってた』

下来るというのはお迎えの車のこと。

テレビをつけて時間を確認するともう4:50だった

「んえぇ…もう行っちゃうのぉ…」

あくびをしながら準備でバタバタと動き回る彼を見守る

京『今日多分遅いから先寝てていいよ』

綺麗な横顔を眺めながら分かったーって返事をすると
こっちを向いた綺麗な顔と目が合う

京『さみしーよーたいがくーんって泣かないでね(笑)』

「んふ、泣かないよ。だって今日あべちゃん先生テレビに出る日だし、テレビ見てる」

にやっとしながらそう答えると
またあべちゃんかよーって笑われる

「だってあべちゃん先生、可愛いんだもん」

京『俺はー？』

準備が落ち着いたのか、わたしの目の前に来て顔を覗き込んでくる

「ん？きょもちゃんはー…1番かっこいい」

へへって笑いながら答えると分かりやすく満足気な表情になる坊ちゃん

京『ありがと♪』

にこにこ笑顔でわたしの頭を撫でると立ち上がり
カバンを手に持つ

「あれ、もう5時？」

びっくりして起き上がりながらテレビを見ると時計はもう5時になっていた

パタパタと玄関に向かうたいがくんの洋服の裾を掴んで
置いていかれないようについていく

京『ん、行ってくるね』

「下まで行くから待って」

下までお見送りしようと思ってわたしも急いで1番手前にあるサンダルを履く