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はるside ▽
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ガチャン、とドアが閉まる音で目が覚めた
まだ起きてない頭のまま隣を見る
たいがくんが起きたんだ…
スマホをつけて時間を確認すると4時半
ちゃんと起きられて偉いなぁ…なんて思っていたけれど
瞼が重すぎてそのまままた目をつぶった
しばらくするとシャカシャカと歯磨きをしている
たいがくんが部屋に入ってきて
わたしが潜り込んでいるベッドに腰をかける
眠気に勝てないわたしの顔にかかった掛布団を
ぺらっとめくられたことに気付いて薄く目を開けると
眠たそうなたいがくんと目が合う
「…おはよう」
とりあえず挨拶をするとにこっと笑って
わしゃわしゃと頭を撫でられる
「眠いね、起きられて偉いね」
そう言うとわたしのほっぺたをつんつんしたり
鼻の先っぽを触ってみたり
ほっぺたをつまんでみたり、ちょっかいをかけてくる
「んん、なに…」
眠たくて目が閉じそうなのに目の前には楽しそうに
わたしの顔をいじっているたいがくん
「…分かったよ、起きるって」
ちょっかいをかけてくるたいがくんに根負けして起き上がると
満足そうな顔をして立ち上がり、リビングに消えていく背中
せっかく寝てたのに、朝早い日は毎回こうやって起こされる
わたしも別に朝弱いわけじゃなくて起きられちゃうから
毎度わがままなお坊ちゃんに振り回される
ちゃんとお見送りしたいからいいんだけどね。
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作者名：うさぎ | 作成日時：2022年9月22日 2時
