Call me? (ページ24)

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はるside ▽
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そんな事もあったなーなんて思い出を振り返りながら
夕飯で使った食器たちを洗っていたら

右手の袖が少しずつ下がってきて水に濡れてしまいそうになっていることに気が付く

「たいがくーん」

隣に立ってわたしからお皿を受け取って拭いていた彼に声を掛けると
きゅるきゅるお目目のたいがくんと目が合う

京『なぁに？』

「袖、濡れちゃいそうだからまくってくれない？」

いいよ、と言いながら後ろからわたしの袖をまくってくれる

「ねえ、いまね、初めてたいがくんのおうちに来た日のこと思い出してたの」

背中に感じる彼の体温と
ふわっと香るたいがくんの香りに安心しながら
そんなことを口にしてみた

京『ええ、何思い出してたの？』

袖をまくりおわって、はいできた、って言いながら
わたしが洗ったお皿を受け取ってくれる

「え？スッピンやだったなーって(笑)」

京『スッピン？ああ、確かにそうだったね(笑)』

「初めてご飯行ってそのままお部屋連れてかれてスッピン晒すことになると思ってなかったから」

肩をすくめて困った顔をして見せた

京『今はもう恥ずかしくない？』

お皿を拭いていた手を止めてきゅるんっとした顔でそう聞いてくる

「んー、あの時よりは恥ずかしくないかも」

京『え、ちょっとは恥ずかしいの？(笑)』

くくっと小さく笑いながら目を細めるたいがくん
わたしはこの笑顔が大好き

「ねえ、たいがくんって本当に綺麗なお顔してるね」

京『ええ、なに急に(笑)』