Call me? (ページ20)

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はるside ▽
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京『なにそんな端っこ座ってんの？』

ガチャっとドアが開く音と共にそんな声が聞こえてきた

突然の京本さんの声にびっくりして振り返る

京『…なに？』

ガシガシと髪をバスタオルで拭きながら
怪訝そうな顔でこちらを見てくる

「いや、なんでもないです」

ふーん、とつまんなそうに答えながら
わたしが座っていたソファーの真ん中に
どしりと腰をかけた

京『なんかさ、はるって、つれないねって言われない？』

静かな部屋にそう響く京本さんの声

「…え？」

京『なんかさ、普通、もっと反応しない？』

わたしの方なんか見向きもせずに頭を拭き続けながらそう問いかけられる

「反応…ですか？」

京『もっとこう、ジャニーズに家誘われたらテンション上がるもんなんじゃねえの？』

しかも俺らのこと知ってるんでしょ？と
長い濡れた前髪の隙間からこちらを覗き込んでいる京本さんの目線に捕まる

「あ、いや…」

突然目が合ってしまって焦って目を逸らすけれど
ドキドキしてしまって返事どころじゃない

京『俺、今まで俺らのこと知ってる人、家に入れたことなんかないし、知らねーけどさ』

ふう、とため息をついてさっきの残りのコーヒーを飲んでいる

「まぁ…テンション…そうですね」

京『普通は上がるのかなって思ってたから、なんか意外な反応だなって思った』

…この人、何言ってんだ。
いや確かに、ジャニーズだしお家に呼んでいただけることは
もしかしたらっていうか絶対ありえないこと。

けれど、なんだか舞い上がりたい気持ちにはならなかった自分がいる

うーん、と返事に詰まっていると

京『なんか飲む？飲み直そっか』

ひょいっと立ち上がってキッチンに向かって行く京本さん

「あ、お構いなく…」