Epi=05 Oside ページ7
亀梨の言葉を聞いた俺は、薄く笑みを浮かべる。
「…俺のこと、待ってた訳？」
「当たり前じゃん、ついでに東山さんも呼んどいたよ〜」
ニヤリと笑いながら奥の部屋を指差した亀梨に俺はただただ唖然と見つめるしかなかった。
…こいつ、先見の力でもあんのか…？
そんな俺の様子を見た亀梨は、ケラケラと楽しそうに笑うと俺の耳元でこう囁いた。
「…俺達に隠し事しようなんて思うだけ無駄だよ？」
「は…？」
「知ってんだからね？扇雀に戻って、人殺してたこと…」
「…っ！」
「とりあえず、東山さんの所に行ってきなよ。あの人は、忙しい方なんだからね」
亀梨に押されるがままに奥の部屋へと足を運ぶと、そこには亀梨以外の研究チームの奴らと東山さんが座っていた。
その光景を見て、俺は自分がココに来た全ての理由を悟った。
ニノの話なんかさせてもらえない、コレは俺のためのものだ、と…。
「…俺を呼び出したのは、お前か？田口」
「いやだなー、呼び出したなんて人聞きの悪い。ココに来たのは自分の意思でしょ？大野くん？」
「…」
「そんなことは、どうでもいいんだよ。大野」
「…」
「今回、ココに来てもらったのは他でもない。…無断で扇雀に戻ったことについてだ」
「！」
そりゃあ、バレるよな。
翔くん達の話じゃ、あの場に晴嵐の奴らが来たって言ってたし。
しかも、エイトの奴らは生きて捕まってるみたいだし…あいつらが俺のことを喋らない訳ないか。
隠していても無駄だと思った俺は、小さく溜息を吐くと東山さんの方を見て言った。
「…なにが聞きたいんですか？」
「認めるんだな、扇雀に無断で戻ったことを」
「今更、隠してもしょうがないですし。現に、脅されたとはいえ戻ったことは事実ですから」
俺がそう答えると東山さんは気味の悪い笑みを顔に貼り付けた。
「では、単刀直入に聞こう」
「なんでしょう」
「…お前は、扇雀に居るとき何人の一般市民を殺した？」
「っ！！」
俺は、そう東山さんに問いかけられた瞬間、反射的に椅子から立ち上がっていた。
…このままココに居たら、みんなのところへ帰れない…
そんな俺の様子に、一瞬にいてその場の空気が変わった。
忘れてた、ココは人を殺すことを極端に嫌う組織だったんだ…。
「あれれ？そんなに慌てちゃうくらい殺したの？」
「ちがっ…！！」
「大野くんも分かってるよね？ココでのルール」
そういうと、亀梨はゆっくりと俺に近づいて来て耳元でこう囁いた。
「…ようこそ、地獄へ…」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 459人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
櫻野 - 彰華さん» 彰華さん、ありがとうございます！これからも頑張りますのでよろしくお願いします！！ (2016年9月19日 19時) (
レス) id: ea1ba6d323 (このIDを非表示/違反報告)
彰華(プロフ) - 更新ありがとうございます！これからも楽しみにしてるので頑張って下さい！ (2016年9月19日 17時) (レス) id: c760cd9f12 (このIDを非表示/違反報告)
なおきち - 更新楽しみにしています！ (2015年8月27日 0時) (レス) id: 1ddcb36f48 (このIDを非表示/違反報告)
櫻野 - るるさん» わー！！本当ですか！？嬉しいです！！そちら共々、Callingをよろしくお願いします！！ (2014年5月31日 17時) (レス) id: d2de89155d (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - 櫻野さん» 番外編も見ちゃいました(´^`*)こちらも楽しみにしてます♪ (2014年5月31日 16時) (レス) id: d3f35913f0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：櫻野 x他3人 | 作成日時：2013年10月14日 14時
