Epi=14 ページ16
「どういう事？」
「それが俺にもさっぱりなのよ。」
「…お前、まさかニノのマスターのパソコンにでも侵入したのか…？」
「する訳ないでしょ！あいつ裏社会じゃ色んな意味で有名な人間だよ？」
赤西は、智くんの言葉に大袈裟な程大きな溜息を吐くと、写真を指差しながら話を続けた。
「その写真は、偶然撮れたもの。俺の命狙ってるって情報を入手したから俺の周りにカメラ貼り付けてたら一枚だけ写ってたって訳。」
「…カメラを貼り付ける…？」
赤西の発言に雅紀の頭の上にクエスチョンマークが沢山浮かんでいる気がしたが、今は話を遮る訳にはいかないので放置した。
智くんは、赤西の話を暫くの間静かに聞いていたがゆっくりとした動作で写真を手に取ると赤西にこう問いかけた。
「…それで、お前は何が言いたい。」
「…」
「誰の差し金でここに来た？」
「リーダー…？」
「東山さんか？それとも他の幹部連中？」
「何言ってるの、リーダー！この人、晴嵐の事裏切ったんでしょ？」
「こんな事で俺達は実行しないぞ。」
「…ふ、はははは！さすが、大野さん！元扇雀の幹部は違うねぇ…」
「…」
智くんをジッと見つめていた赤西は、突然大きな声で笑うとニコリと作り笑顔を顔に貼り付けたまま俺達を見つめながら言った。
そんな赤西の様子におかしいと思ったのか、潤や雅紀が能力を発動し始める。
「…あらら、歓迎されてない感じ？」
「お前程怪しい奴を俺は知らないな…」
「酷い言われ様。」
あからさまに溜息を吐いた赤西は、ゆっくりと立ち上がると俺の目を見つめながらこう言った。
「…『また、会おうね？翔くん』」
「！」
…次の瞬間、赤西の姿はその場から忽然と消えていた。
赤西が消えた途端、智くんが勢いよく俺の方を振り返って俺の肩を掴みながら大声で叫んだ。
「翔くん！」
「は、はい…！」
「今の言葉は、全て忘れろ！」
「へ…？」
「とにかく、忘れろ！いいな！？」
「う、うん…」
智くんのあまりの剣幕に俺はただただ頷く事しか出来なかった。
＊＊＊
「…失敗した」
「そう…」
「翔くんは、上手く利用出来そうだったんだけど…大野さんがやっかいかな。」
「仁でも無理か…。」
「大野さんはね。」
「え？」
「翔くんと二宮？とか言う奴なら簡単だよ？」
「…」
「でも、それにはとりあえず二宮をあのクズから奪還してもらわないと無理かな…」
「そうだね、あいつにはそろそろ消えてもらおうか。」
「…了解。」
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櫻野 - 彰華さん» 彰華さん、ありがとうございます！これからも頑張りますのでよろしくお願いします！！ (2016年9月19日 19時) (
レス) id: ea1ba6d323 (このIDを非表示/違反報告)
彰華(プロフ) - 更新ありがとうございます！これからも楽しみにしてるので頑張って下さい！ (2016年9月19日 17時) (レス) id: c760cd9f12 (このIDを非表示/違反報告)
なおきち - 更新楽しみにしています！ (2015年8月27日 0時) (レス) id: 1ddcb36f48 (このIDを非表示/違反報告)
櫻野 - るるさん» わー！！本当ですか！？嬉しいです！！そちら共々、Callingをよろしくお願いします！！ (2014年5月31日 17時) (レス) id: d2de89155d (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - 櫻野さん» 番外編も見ちゃいました(´^`*)こちらも楽しみにしてます♪ (2014年5月31日 16時) (レス) id: d3f35913f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫻野 x他3人 | 作成日時：2013年10月14日 14時
