Epi=13 Sside ページ15
「…何が可笑しい」
智くんが男を睨みつけながらそう問いかけると、男は口元に笑みを携えながら楽しそうに言葉を紡いだ。
「だって、あんた達が変な事聞いてくるから…面白くて。」
「変な事を聞いたつもりは無いんだけど…というか、何で翔ちゃんを傷つけたの？」
「それはこの人が突然襲い掛かってきたんだもん。正当防衛だよ、正当防衛」
ヒラヒラとナイフを持つ手を左右に揺らすと、男はそのナイフを一瞬にして消し去り俺の前にしゃがんだ。
そして、帽子のツバに手をかけながら薄気味悪い笑みを浮かべる。
「あぁ、もしかして本能が拒絶しちゃったのかな。『おしおき』の頃は、まだ俺も居たしね？」
「は…？」
「あれ？覚えてないの？ちょっと前まで『楽しい事』して遊んだじゃない。ねぇ…、翔くん？」
「お、お前は…！！」
帽子を外した瞬間見えた顔に俺だけでなく、智くんも見覚えがあったらしくすぐに俺の側に来ると俺を自分の後ろへ隠した。
…忘れる訳がない、こいつの顔だけは。
男は、今の状況についていけず困惑しているであろう潤や雅紀の方を向くと人の良さそうな笑みを顔に貼り付けながらゆっくりと己の名前を口にした。
「初めまして、元晴嵐研究チーム『KAT-TUN』の赤西仁です。以後、お見知りおきを。」
＊＊＊
「…で、裏切り者が何しに来た。」
「酷い言い方。俺は、ここのやり方が気に食わなかったから辞めただけです〜」
「なるほど。元ここの人間だから簡単にここまで辿り付けたって訳ね。」
「そういう事。つーか、今だに以前のままのセキュリティーって問題あると思うんだよね。」
「要件は何だ。」
ペラペラと話す赤西に智くんが痺れを切らしたのか、とても落ち着いた声で話しかけた。
すると、赤西は智くんの後ろに隠れている俺に視線を向けると可笑しそうに話し始める。
「もしかして、俺の事怖いの？翔くん」
「っ！」
「あれは不可抗力ってやつじゃん？そもそも翔くんが『オイタ』をしなければこん」
「…赤西、」
「！」
「俺の質問に答えろ。何しに此処へ来た。」
ギロリと音が付きそうな勢いで目の前の赤西を睨みつける智くんの剣幕に流石の赤西も小さく溜息を吐くと、一枚の写真を俺達の前に投げて寄越した。
その写真に写っていたのは…
「それ、翔くん達のチームの人間だよね？」
「和也…？」
「何でニノちゃんが…！」
「へぇ…そいつ、和也って言うんだ。」
「うちの二宮が何か？」
「二宮くんね、俺の事殺そうとしてるみたいなんだよね」
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櫻野 - 彰華さん» 彰華さん、ありがとうございます！これからも頑張りますのでよろしくお願いします！！ (2016年9月19日 19時) (
レス) id: ea1ba6d323 (このIDを非表示/違反報告)
彰華(プロフ) - 更新ありがとうございます！これからも楽しみにしてるので頑張って下さい！ (2016年9月19日 17時) (レス) id: c760cd9f12 (このIDを非表示/違反報告)
なおきち - 更新楽しみにしています！ (2015年8月27日 0時) (レス) id: 1ddcb36f48 (このIDを非表示/違反報告)
櫻野 - るるさん» わー！！本当ですか！？嬉しいです！！そちら共々、Callingをよろしくお願いします！！ (2014年5月31日 17時) (レス) id: d2de89155d (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - 櫻野さん» 番外編も見ちゃいました(´^`*)こちらも楽しみにしてます♪ (2014年5月31日 16時) (レス) id: d3f35913f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫻野 x他3人 | 作成日時：2013年10月14日 14時
