突破-1- ページ28
「ジョンウンなんかやめて 俺と付き合わない?」
「ヒチョル・・・・・・」
「ヒョン・・・・・・」
肩を抱く手に力を込めた
ヒョンに俺のだというためか
Aに俺のだというためか
一瞬の静寂の後
Aが言った
「泣いちゃいますよ」
俺は また泣いてるのか
<ヒチョル>
後ろに立ってるお前の事は見えないはずなのに泣くってばれてるな
ジョンウン お前の顔 今にも泣きそうで苦痛に歪んでるよ
お前の気持ちはわかるよ
でも これが俺ができる弟を守る手段
傷は少しでも浅い方がいいよな
<ジョンウン>
Aの口から聞こえた言葉
俺は小さくつぶやいた
「A・・・」
俺はお前を連れてこの場から逃げたかった
部屋に閉じ込めて俺の他に誰にも会わさず
お前の世界に存在するのは俺だけだと思わせたい
「泣いちゃいますよ
ジョンウンが傍にいないと何もできない
ジョンウンが傍にいないと食べれない
ジョンウンが傍にいないと眠れない
ジョンウンが傍にいないと息もできない
ジョンウンが傍にいない・・・・って
そんな女が傍にいていいですか?」
「いらねー そんな面倒くさい女なんか
ジョンウンと付き合っとけ」
爆笑した
この女、俺の言葉の意味理解してるんだ
ジョンウン良かったな
お前、今度は泣き笑いかよ
目がなくなってるぞ笑
「A お前いい女だな
初対面でこれだけ笑わせた女ははじめてだ
今日から俺の妹にしてやる」
「お兄ちゃん」
「なんだ それ」
「オッパの日本語バージョン」
「お兄ちゃんか。まぁいいや 他の妹達とはお前は違うからな
<にいさん>とだけは絶対呼ぶな」
「にいさん?なにそれ?」
「ジョンウンが日本で呼ばれてるんだ」
「そーなんだ。私も今からそう呼ぼうかなぁ」
「ジョンウンがいい。にいさんはペンの子たちだけ」
Aは普段とかわりないようだし
ジョンスヒョンもドンヘもやっと顔色が戻ったみたいだ
「よし 食って飲もう」
もういつものヒチョルヒョンに戻ってる・・・
「よし ドンヘ 他のメンバーにも仕事が終わったら集合させろ
予定があるはヒョンには通じないって言え」
いつも通りのヒョン
そしてパラパラと集まってくるメンバーたち
Aを横に座らせご機嫌だからいいけど
「俺の妹に手をだすな」
他のメンバーを威嚇してるし 妹、以前に俺のだし
189人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「K-POP」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:calla | 作成日時:2016年1月16日 16時