22「釣られたら断れない」 ページ22
慌てた様子で入ってきた山姥切様。
……静かでほっこりだった平和がぶち壊された。
ちょっと腹立った。
「……手入れ、ですか?」
「そうだ。
……お前ならできるはずだろう」
「お断りします。
審神者さんに頼んだらいかがですか」
私はさくっと言い捨てる。
あの審神者さんがやれば良いと思う。
彼らは嫌って言うか怖いんだろうけど。
すると、山姥切様はしゅん、と落ち込んでしまった。
……この展開は。
「俺が写しだから」
「またその話ですか」
もう何度も聞いたよ、それ。
その時、ぎゅーっとほっぺが薬研様に引っ張られた。
「……いひゃい」
「大将、イライラすんな。
めんどくさいのはわかったから。
……山姥切の旦那」
薬研様は、私のほっぺから手を外して山姥切様にこそこそとなにやら耳打ちしていた。
……ていうか、結構痛いんですケド。
「……見習い」
「何ですか」
めんどくさいなあ、もう。
そう思いながら、山姥切様を見る。
山姥切様は、懇願するような瞳で私を見つめてくる。
何と頼まれようと、私は＿＿＿＿絶対に折れない。
「今度、茶碗蒸しを持ってきてやるから」
「……え、それ本当?」
茶碗蒸し?
私の大好きな茶碗蒸し?
この間のお昼ご飯で食べたとき、すっごく美味しかったんだよね……!!
その茶碗蒸しの為なら……!!
「了解しました、手入れをします。
って言ってもここから出ると色々厄介なので、怪我したその刀剣を連れてきてくれますか」
あの痴女に見つかるとめんどくさいので。
そう言うと、山姥切様はこくりと頷いて走っていった。
「大将、チョロいね」
信濃様ったら苦笑いしている。
そんな、チョロくなんてないのに。
「……何人くらいですかね」
「どうかな。
……だが、今まで手入れされてなかった奴等もいるだろうから、ここじゃ入りきらねえな」
……ですよね。
……てかあの痴女働けばいいのに。
審神者って公務員だから市民の税金で遊んでるんじゃないか。
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硝子屋梛霧(プロフ) - 僕，理数っ☆さん» 閲覧ありがとうございます！右目が黄色、左目が青です。 (2019年3月13日 7時) (
レス) id: 2cd0d38961 (このIDを非表示/違反報告)
僕，理数っ☆ - オッドアイの色は何色ですか~？ (2019年3月13日 0時) (レス) id: d73fedcf27 (このIDを非表示/違反報告)
琥雪国永 - この審神者のっとられればいいのに 続きお願いするぜ (2018年11月30日 10時) (レス) id: 67d7645157 (このIDを非表示/違反報告)
硝子屋梛霧(プロフ) - 伍目神さん» 個人的に、伍目神さんの意見に納得しましたので、訂正させていただきます。ご指摘ありがとうございました！ (2017年9月25日 18時) (レス) id: d7d1167bbc (このIDを非表示/違反報告)
硝子屋梛霧(プロフ) - 伍目神さん» 貴重なご意見ありがとうございます！なるほど、確かにそうですね……未プレイなもので、そういうことに疎く、申し訳ありません……!!私の中で神力と霊力は名前をつけて区別しているだけで、名称に関係は無いです……混乱させてしまい申し訳ありません。 (2017年9月25日 18時) (レス) id: d7d1167bbc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梛霧 | 作者ホームページ：
作成日時：2017年8月17日 22時
