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『白石、すまない。』寝ていたと言うと
『あたしが寝かせたのよ』と茶目っ気たっぷりに返された。
『名取先生が第二エリアラウンドしてくれてる』
『そうか』
『俺がこっちをラウンドする間休んでくれ。』
『お願い』
―
カタカタ…からグラリと揺れがくるまで一瞬だった…これ以上強くなるのか、耳を澄ませる…幸い鎮まりかえっている。
俺はシーバーのスウィッチを押し
『名取、そっちは大丈夫か?』
「こっちは問題なさそうです」
この地震で目を覚ましたのか彼女がこちらへ近づいてくるのがみえた。1時間程寝れただろうか…
もう直ぐ夜明けだ。
ジー
『?』
俺は音が出ているシーバーを持ち直した。バッテリーが切れかかっている。
白石に予備がないが確認へ行く途中でシーバーがなった
「白石先生!」
第二エリアの名取に返事をしている白石が見えた。
『名取先生、どうしたの?』
急変で―
と言うとそれから聞こえなくなった。
『名取先生?!』と彼女はシーバーを見つめている。
『おそらくバッテリー切れだ』『シーバーの予備はあるか?俺のも切れそうだ。』
名取は自衛隊員へ伝言をしたのだろう。第二エリアで急変だ。
俺は救命バックを背負いシーバーを待った。
俺から救命バックを降ろしながら『あたしが行くから藍沢先生はここをお願い。』
俺はここで譲ってしまった事を後悔することになる。
手には新しいシーバーが渡されていた。彼女は自分の分と名取のシーバーを持ちケーブルカーに乗り込んだ。
俺は携帯で翔北へ連絡を入れた。ワンコールで繫がり馴染みの声がした。
「よう!藍沢調子はどうだ?」
『第二エリアで急変患者が出た』応援が何時になるのか確認をしたかったー
藤川代わってくれ!と言う声がして「藍沢!たった今、噴火警報が出た。」「直ちに撤収命令が出るだろう。患者は自衛隊の輸送機に乗せるそうだ。」「お前は白車で先に退避するんだ!」と橘の声が聴こえていた
『…』急に身体を締め付けられる様に息が出来なかった。
「おぃ!藍沢!」「聞こえてるのか?!」
『わかりました』最後は声に出したのかもわからなくなっていた ー
電話が終わる前に辺りが騒がしくなったー そしてその不安をあおるように揺れに襲われた。
俺はシーバーを持って外の様子を!!…ケーブルカーの無事を確認しに外へ向かったー
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まる - 作品を作る前にルールをしっかりご確認下さい。オリジナルフラグをちゃんと外して下さい (2018年9月24日 21時) (レス) id: 78b22c1561 (このIDを非表示/違反報告)
yuuftykk(プロフ) - 続き気になります!!更新頑張ってください! (2018年9月8日 0時) (レス) id: 8306566024 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めぇぷる | 作成日時:2018年9月4日 16時