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そんなやり取りを思い出している間にヘリは麓の施設に着いた。麓といえども平地より標高が高い ーこの先の治療も考えて歩いて山小屋へ向かった。

先に着いた灰谷が点滴を持って走り回っている。俺は白石を見つけて赤タグエリアへ案内された。

俺を見た白石は何か言い掛けたようだが諦めたようにゴメンとつぶやいた。
『頭部外傷は全員赤タグ。うち3人はレベル3桁』
先にそっちからお願い。

『わかった。』

『今運ばれた人たちの中にも赤タグ出そうトリアージ済み次第また報せる。』

3人の瞳孔の確認をしている背中から白石の指示が聞こえた。
『了解』
『非番の藤川と雪村にも来てもらうしかないな』
『血腫だろう。尖頭するから誰かつけてくれ』

『脳外にコンサルもしておく』と白石が付け加えた

俺は救命バックからメスを探しながら
『頼む』

本部に戻りながら話す白石の声がシーバーで横峯か冴島を呼んでいた。

冴島は近くに居たのかバックからドリルを渡しつつ藤川には連絡してあると言った。

俺はドリルを受け取りながら頷いた。
『見えた。』
血腫をとりのぞけた。

2人目に掛かるとき小刻みに揺れるのがわかった。
冴島が地震ですかね。

俺は自分の症状でないことにホッとした…
白石をみると動揺している様子はなかった。
『冴島、あと残りの2人と血腫と髄液を抜きたい。器械足りるか?』
冴島は素早く確認する。
「あと2人分は大丈夫だと思います。」

『白石にオーダーしてくれ』
俺はメスを受取りシーバーを渡した。

「冴島こられる?」と緋山の連絡がきた。
白石へのオーダーを飛ばしながら視線を合わせた。俺が頷くと
「緋山先生すぐ行きます」
「藍沢聞こえる?」
冴島がシーバーを置いて行ったおかげで聞こえるが返事が出来なかった、緋山は先を続けた。
「名取が戻ったら あたしも患者連れて一旦翔北戻る 」


白石の声がした。
『藍沢先生?!』返答がないことを不思議がっている声だ。しかし本部と俺が居る場所はすぐ近くだ。シーバーが置かれているが見えたのだろう。
『緋山先生わかったわ。』『みんなも聞いて、自衛隊との情報共有としてチャンネル共有にしたから』
要はシーバーのチャンネルを変えれば自衛隊の緊急無線が聞こえるということだ。

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まる - 作品を作る前にルールをしっかりご確認下さい。オリジナルフラグをちゃんと外して下さい (2018年9月24日 21時) (レス) id: 78b22c1561 (このIDを非表示/違反報告)
yuuftykk(プロフ) - 続き気になります!!更新頑張ってください! (2018年9月8日 0時) (レス) id: 8306566024 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:めぇぷる | 作成日時:2018年9月4日 16時

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