騎士王と業火の姫君肆ノ章 (ページ6)

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天照編④ ページ6

空へと消えていくドラゴン。
でもアーサーの表情は険しいままだ。

アーサー「奴なら今の攻撃でも傷一つついていない…。悔しいが真エクスカリバーを手に入れても今の俺では…。再戦は近い…真の騎士になるためにやり残したことがある…」

序章…
″はるか昔、人類は星の怒りに触れ世界は炎に包まれた。大災害の日である。″

″天照″に来てくれたジョーカーさんが街の状態を教えてくれた。
まるで聖典通りだと絶望に覆われているらしい。
そして絶望を感じた人からドッペルゲンガーに成り代わられているとも。

ジョーカー「大災害の炎は人類の絶望のイメージをエネルギーにしている」

人の絶望でこの星が燃えているのだとしたら…

「「″希望″が消化剤になるということ！！」」

リヒトさんと声が揃った。

桜備「希望を捨てるな！！」

火縄「桜備大隊長、あなたは人類の光です！我々を導いてください！！どこまでもご一緒します！！」

桜備「俺たち第8に絶望は似合わない！！」

「「もちろんです！！」

みんなの心が1つになった。
私とリサさんがリヒトさんに呼ばれる中、アーサーが少し思い詰めた様子のヴァルカンに話しかけに行く。

アーサー「ヴァルカン、いや″マーリン″よ！！すまない！！せっかく真エクスカリバーを打ってもらったのに俺の力が至らないばかりにドラゴンをガッカリさせてしまった。こんな悔しい気持ちは初めてだ。
ヴァルカン！！この俺に知恵を授けてくれ！！」

ヴァルカン「お前のためならなんだってやる！！何をやれってんだ？」

アーサー「連れてってくれ！！約束の地に！！」

この2人良いコンビだよね。
アーサーとシンラもめちゃくちゃ良いコンビだけど喧嘩も多くて、その分ヴァルカンとなら安心して任せられる。

リヒト「おーい、Aさん？話、聞いてました？」

A「あっ…ごめんなさい…」

リヒト「じゃあもう1回言うよ？君はリサさんとここに書かれた住所まで行くんだ。こんな時だけど先方に話はつけてあるから。着いたら僕の名前を出して」

リサ「なんで私なんだ？」

リヒト「まぁまぁ行けばわかるから。ヴァルカン君もアーサー君とどこかに行くみたいだし、ちょうど良いじゃないですか！」

リヒトさんに渡された紙を大事にポケットに仕舞う。
そしてアーサーに駆け寄って抱きつく。
しっかりと受け止めてくれたアーサーと熱いキスを交わす。

「「次に会う時は全て終わった時だ(ね)」」