騎士王と業火の姫君弍ノ章 (ページ8)

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⑧ ページ8

空を飛ぶ悪魔を追いかけていると白フードの男に捕まっていた。
あぶねェ…！これだから悪魔は…。
射手が放った矢をエクスカリバーで受け止める。

シンラ「白頭巾…お前ら伝導者の一味だな…」

白フードの男がこちらに迫ってくる。
マントに穴があいたと思ったら矢が飛んできた。
悪魔がなんか叫んでいたが俺はそれを弾き返す。
あいつらがやっているのは普段俺とAがやっていることと一緒だ。
Aの動きを思い返せば射手の動きは読める。
問題は…この悪魔と連携なんか取れないことだ。

飛んできた矢をまた弾こうとするがエクスカリバーに当たった瞬間、爆発して飛ばされる。
いてェ…

アロー「弾かれる。ならば爆発する矢を撃つまで」

倒れ込んでいた俺のところにシンラが突っ込んできて2人で後ろに倒れる。
くそッ…Aじゃないだけでこんなにやりづらくなるのか…。

アーサー「早くどけよ、うすのろ悪魔！！」

シンラ「お前はずっと寝てろよ、グッドナイト！！」

ギャーギャー騒いでる俺らを他所に敵は攻撃をやめない。
こんな戦いさっさと終わらして、早くAのところに行きたいのに。
あいつは自分の命を軽くみてる節があるからな…俺の知らないところで死ぬんじゃないぞ…。

シンラと作戦を立てたが結局乱戦になる。
フードの男を斬ると射手に退け！と叫ぶ。
そして男が取り出したのは″蟲″だった。

″蟲″を自ら食べた男が鬼の″焔ビト″になった。
シンラは急にボーッとしだすし、″焔ビト″は普通じゃねェ…
角は硬くて傷つけられないし、逆にこっちが切られた。
なかなかやばい状態だったが第7の大隊長が現れた。

紅丸「二年前、浅草に現れた角付きの″焔ビト″
こいつが切っ掛けで紺炉は灰病になったんだ。
手を出すな。この喧嘩、俺がやらせてもらう」

アーサー「騎士道精神に則り、一対一を見守るぞ」

第7の大隊長は俺らが苦戦していた鬼の猛攻も軽くいなしている。
そして鬼を連れて空へと飛んでいった。
鬼も射手もいなくなったと思ったら通りの反対側から小さい子供を連れた母親が走ってくる。

女「昼間あなたたちと一緒にいた銀髪の子が…！早く助けてあげて…！」

…なん、だと…？
俺は焦る気持ちを押し殺して母親に尋ねた。

アーサー「そいつがどうした？戦っているのか？」

女「私たちを庇って白いフードを被った男と…。もしかしたらもう…」

俺は親子が来た方向へと走る。
シンラが何か言っていたが耳に入らなかった。
死ぬな、A…。