第8休日編�� ページ42
火華大隊長に借りた洋服を着てアーサーと街に繰り出す。
火華大隊長が選んでくれた服は文句なしに可愛かった。
ちょっとセクシーだけど…。
これでも胸がないお前に気を使ってやったんだぞ、という火華大隊長の言葉が脳内で再生された。
悲しい。
アーサー「それで今日はどこに行くんだ？」
A「楽しみにしてた割にはノープラン。アーサーとならどこに出掛けても楽しいなぁとかいろいろ考えてたら決められなかった」
アーサー「(お前はまたすぐそうやって可愛いことを言う…)そういやシンラたちは渋谷に行くと言っていたな」
渋谷でブラブラ食べ歩きもいいなぁ。
その後は映画だとアーサーが寝そうだからボウリングとか？
A「よーし、渋谷を冒険だー！」
アーサー「冒険っ！！」
私服を着て手を繋いで街中を歩くのがなんか恥ずかしくて嬉しくてくすぐったい気持ちになる。
一緒に買ったゲームがどこまで進んだ、とか誰々と夜勤に入る時は何してるとか2人でゆっくり他愛もない話をするだけでも楽しい。
A「クレープ食べたーい！」
アーサー「クレープ？なんだそれは」
A「ほらあれ！前にレッカに誘拐された帰り道に食べたじゃん！」
アーサーの腕を引っ張って列に並ぶ。
並びながらどれにしようか、あーだこーだ2人で話す。
アーサー「バナナ…チョコクレープ？とイチゴチョコ…スペシャル？を1つずつ頼む」
アーサーがたどたどしく注文してる姿を見て思わず笑ってしまう。
むすっとした顔をしながらお金を払ってくれるアーサーが優しい。
A「いいの？」
アーサー「デート中は女に払わせちゃダメだぞ、ってヴァルカンが昨日言っていた」
あー、ヴァルカンさんは言いそう。
A「別に気にしなくてもいいよ。だってこれからもいっぱい一緒に出かけるのに毎回アーサーが払ってたら破産しちゃうもん」
アーサー「そうか？」
A「うんうん。これからも2人でいっぱいいろんなとこ行こうね！」
アーサー「(笑顔が眩しい。可愛い。尊い)…口にクリームついてるぞ」
アーサーが私の口についたクリームを指で掬ってそのまま自分の口に運ぶ。
ぺろっと指を舐める仕草もイケメンで私は顔を赤らめる。
どこかからキャー///と聞いたことある声が聞こえた気がした。
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マキ「きゃー///みた？！ぺろってしてましたよ！」
タマキ「あいつら公衆の面前で…」
シスター「2人とも楽しそうですね！」
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作者名：ちゃき丸 | 作成日時：2022年1月15日 4時
