�� ページ3
ヒカゲ「コンロー！」
ヒナタ「わかー！！」
2人に走り寄ってくるヒカヒナちゃん。
可愛い…。
紺炉中隊長とヒカヒナちゃん、シンラが話してる中、何故か新門大隊長は私を見ていた。
シンラが紺炉中隊長の炭化の跡を見てヒカヒナちゃんを連れて部屋から出ようとする。
私も続こうとしたが予想外の声に引き止められた。
新門「おめェはちょっと待ちなァ」
うぇぇ、もしかしてバレました？
皇国の元王女が浅草なんかに立ち入るなってしばかれます？！
新門「昼間おめェの能力を見させてもらった。
おめェ、煉合なのか？」
違った…良かった…。
本気で安堵しながら私は答える。
A「はい。第三世代の能力で手に着火した炎を第二世代の能力で操作して温度を調節して、あとは学んだ医学の知識通りに滞っている血流が身体全体を巡るようにマッサージをしていました」
新門「煉合の力、戦闘には使ってねェのか？」
A「第二世代の能力で吸収した炎を自分の炎に変えて盾にしたり、発火能力の威力増したりはしてます」
そうかァ…と呟く新門大隊長。
あれ、てか私こんな自分の能力ペラペラ話して大丈夫なのか…？
私の焦りが顔に出ていたのか目の前のお2人は仲良く吹き出した。
紺炉「正直なのは良いことだが…。話した相手が俺たちで良かったなァ」
やっぱり普通話さないよね！？
私やらかしたよね！？
紺炉「安心しな、嬢ちゃん。若はな、同じ煉合の能力を持つ嬢ちゃんならもっと強くなれるな、くらいにしか考えてねェ。どうだ？いっそ稽古つけてもらえば」
A「え、いや、すごく嬉しいです…。けどその前に私、御2人に謝っておかないといけないことがあります」
ん？とこちらを見る御2人。
この2人なら大丈夫。
少し話しただけでわかる。
肩書きだけで人を見るような人たちじゃない。
A「私は…現皇王ラフルス3世が孫、ちあき・ラフルスと申します。訳あって勘当されて今は第8の二等消防官ですが。一応元であっても原国主義の皆さんにひどい仕打ちをしていた皇国の王女です…。身分を隠してこの地に足を踏み入れてしまったこと、心よりお詫び申し上げます」
そう言って私は正座をしたまま畳に手をつき頭を下げた。
その頭が乱暴に撫でられる。
私が知ってる手より大きくてゴツゴツした大人の手だ。
紅丸「そうかァ…。おめェが業火の姫君か」
紺炉「大々的にニュースになってたから当時は珍しくここでもみんなが話してたなァ」
「「だけど、おめェさんは悪くない」」
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作者名：ちゃき丸 | 作成日時：2022年1月15日 4時
