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工房に戻ってヴァルカンさんに伝えるけど信じてもらえない。
シンラの話通りなら時間がないのに…。
ユウ「ヴァルカン！外を見てください！！」
ユウの言葉で外を見ると工房の周りが白フードに囲まれていた。
アーサー「あれだけの大軍を見逃すなんて…シンラは何やってんだ！！」
アーサーがエクスカリバーを置いてきたという。
そりゃあ消防官嫌いな人の勧誘に来るのに武器持ってくるわけにはいかないもんね。
ヴァルカン「お前ら消防官だろ。なんとかしろよ」
A「私が時間を稼ぎます！なのでその隙に逃げてください！」
アーサー「A1人で戦わせる訳にはいかない！
だが騎士っぽくない俺では能力が使えないんだ」
そう言ってニッパーと金づちを使って説明をするアーサー。
アーサー「俺は騎士王、アーサー・ボイル！
より騎士のイメージに近いほど″能力″が強くなる！！だから俺は騎士なんだ！！」
みなさんごめんなさい…。
バカなんです…。
ヴァルカン「よくわかんねェけど時間がねェ。ようはお前を騎士っぽくしてやれば強くなるんだろ？
あとパッと見でわかったけどお前バカだな」
そう言いながらヴァルカンさんがチャキチャキと装備を作ってくれる。
出来た姿を見て私は目を逸らしそうになったが何とか耐えた…。
アーサー「Aはここでみんなを頼んだ。外の敵は俺がやる」
A「う、うん…」
私は必死に笑いを押し殺しながら、みんなには聞こえないようにアーサーの耳元で呟く。
A「騎士様…私たちをお守りください。どうかご無事で…」
アーサー「ふッ」
アーサーは颯爽と工房を出て行った。
アーサー「ゆくぞシルバー！！
あの水車小屋にいる姫君と要人を護るのが王から賜った我が使命。ここを通すわけにはいかぬ。
エクスカリバー！！」
アーサーの剣の炎がいつもより強い。
なかなか捗ってるらしい。
アイリス「Aさん…何を言ったんですか…？」
A「ちょっとだけイメージの手伝いを…」
外ではアーサーが圧倒的強さを誇っていた。
敵を工房に近づけさせない。
フレイル「ふざけた格好をしやがって…なんて火力だ」
白フードがアーサーの前に今のアーサーの幻影を作る。
あ、やばい…。
アーサー「こんなの騎士じゃない…」
そこからのアーサーは目に見えて火力が弱くなり、押され始めた。
リサ「お前…あいつを助けに行きたいんじゃないのか？」
A「でも…アーサーにみんなを頼まれてるから…」
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作者名：ちゃき丸 | 作成日時：2022年1月15日 4時
