騎士王と業火の姫君弍ノ章 (ページ13)

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ヴァルカン編① ページ13

リヒト「この度、第8特殊消防官隊科学捜査班に配属されちゃいましたヴィクトル・リヒトっす」

そう言って左手で敬礼するリヒトさん。
そしてシンラに絡み出す。
大隊長たちにクロウドのこと報告しようと思ったんだけど後にしようかな…。

するとリヒトさんが機関員はいないのか？と言い出し、大隊長にシンラとアーサーとシスターとヴァルカンという人の工房に行ってくれ、と言われる。
大隊長は私のケガを心配して留守番にしようとしてくれたのだが、Aと離れるのは嫌だ！と駄々をこねるので一緒に行く羽目になったのだ。

その際に軽くクロウドのことを報告する。
大隊長は軽く頷くとアーサーに「ちゃんと守ってやれよ」と言っている。

アーサー「ふッ」

私服で向かった方がいいとのことなので一旦、部屋に戻って着替える。
一応、戦闘も考慮してスカートはやめて、半袖のロンTにショーパンにする。
みんなと合流するとシスターは可愛らしい膝丈の水色のワンピースを着ていた。

A「私服のシスター可愛いですね！」

アイリス「Aさんもスタイルが良いので、何着ても似合いますね！」

女子同士キャッキャしてると男子陣がギャーギャーしながらやってくる。
アーサーが何かバカにしてシンラが怒ってるらしい。
アーサーの方見てたシンラが何かに躓いて私にぶつかる。
手が軽く当たっただけなのにシンラがすごい顔になった。
え、私なんかした？

シンラ「(背徳の生足…！！ってゆうか、これ下履いてんのか！？)わりィ、大丈夫か？！」

アーサー「その顔やめろ。そしてAからさっさと離れろ悪魔」

グイッとアーサーに引き寄せられる。

A「アーサーの私服姿かっこいい…！あっ…///ごめん、間違えた…///」

滅多に見ることないアーサーの私服姿見たからって…思わず心の声が口に出てしまった…。
片手で顔を覆ったアーサーだけど、隠せてない耳がちょっと赤くなってる。
かく言う私も恥ずかしくて真っ赤だ。

シンラ「お前ら…ほんと、もう…いい加減にしろ…」

シンラとシスターも私たちの熱にあてられたのか4人して顔を赤くしている。
アーサーに関してはかっこいいなんて言われ慣れてるんだから、そんなに赤くならないで欲しい…///

アイリス「い、行きましょうか…！！」

ヴァルカンの工房に向かってると廃品が山積みの風景に変わった。
少し歩くといろんなものが生えた不思議な建物にたどり着く。
ここに住んでるのだろうか？