浅草編�� ページ1
私たちは伝導者と名乗る白装束を追うため明日、第7が管轄している浅草に行くことが決まった。
原国主義者が多い第7ということでシスターはお留守番になったが、私は戦闘要員でもあるので身分を隠して着いて行くことになった。
レッカが言っていた伝導者が私の能力が目覚めるのを待っているって発言も気になるし…。
その前に解決しなきゃいけない問題があるんだけど…。
私はタマキとシスターの部屋でぐずりながらタマキにぎゅーっと抱きつく。
A「(アーサー不足で)しんどい」
タマキ「はいはい…。いや避けてるのAの方なんだけどな？アーサーも元気ねぇぞ？」
アーサーが元気ないのは頭脳労働されられすぎが原因だもん…。
シスターが頭なでなでしてくれる。癒しだ。
タマキ「けどさー、お前らそんな状態で連携取れんのか？」
A「こうなってからやばい相手と戦ってないからわからん。でも1人でも戦えるし」
バーンズ大隊長と組手したときに出来たあれ、どうやったらもう1回出来るんだろうなぁ…。
第7の大隊長さんは私と同じ煉合消防官だから何かヒントになることあったらいいな。
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こんこんっ
マキ「シンラ、いますかー？」
私は私のせいで拗らせてしまった可愛い後輩たちを何とかするべく動いていた。
シンラ「マキさん？どーしたんです？」
マキ「こんな時間にごめんね。ちょっと良いですか？」
部屋にはアーサーもいたのでシンラを食堂に連れ出す。
ホットミルクを作ってシンラに渡して私は重い口を開く。
マキ「…アーサー、どうですか？」
シンラ「あぁ…。ぱっと見は変わらないですけど、だいぶ凹んでますよ。マキさん、何か知ってるんです？」
やっぱり凹んでるんですね…。
そりゃあ好きとか関係なしにあれだけ急によそよそしくされたら誰だって凹むよね…。
マキ「実は…」
Aごめんね、と思いつつ事のあらましを話す。
もうこの拗れた関係を直せるのは訓練校からの同期であるシンラしかいないと思ったのだ。
シンラ「あー…それでAがアーサーを好きって自覚してあの状態って訳なんですね…」
マキ「実際アーサーはAのことどう思ってるんですか？私たちから見たら両思いに見えるけど…。シンラは何か聞いてる？」
興味本位とかではなく、私は本気で聞いてみた。
どう見たって両思いの2人が何故ここまで拗れてるのか理解できなかったからだ。
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作者名：ちゃき丸 | 作成日時：2022年1月15日 4時
