竈門家のもう1人の鬼になった兄妹 壱

三十九話 ページ43

そして気絶から目覚めると俺は｢真菰｣という少女に出会い先程の狐のお面をつけた人は｢錆兎｣という人のことを教えて貰った。

それからは真菰に俺の悪いところを教えて貰い、錆兎には定期的に刀を交えて貰い鱗滝さんが去ってから約1年…



＿＿ようやく岩を斬れた。

俺が勝った理由。

”隙の糸”の匂いが分かるようになったからだ。

誰かと戦っている時俺がその匂いに気づくと糸は見える、

糸は俺の刃から相手の隙に繋がっていて見えた瞬間ピンと張る。

俺の刃は強く糸に引かれて隙を斬り込む。

そして、丁度岩が斬れ、錆兎や真菰が姿を消した時鱗滝さんがやってきた。

鱗滝｢お前を最終選別に行かせるつもりはなかった

もう子供が死ぬのを見たくなかった。

お前にあの岩は斬れないと思っていたのに…

よく頑張った。｣

俺は最後の一言と頭を撫でられ泣きそうになり、

鱗滝｢炭治郎お前は

＿＿凄い子だ……｣

この言葉で泣き出してしまった。

俺が泣いていると鱗滝さんは

鱗滝｢”最終選別”必ず生きて戻れ。儂も妹も…弟もみんな此処で待っている。｣

と、少し震えた手で抱きしめられた。

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