Sleep.5 ページ5
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高専時代、任務であっさり呪われ呪霊を取り逃した時のことだ。
頭痛が酷くて、吐き気も止まらない。
体が異常にダルくて、何かを食べなければいけないと分かっているのに、胃がそれを拒絶していた。
そんな体調不良もここまできたら体調絶不良みたいな状態の私に気が付いたのは五条だった。
「お前マジで雑魚。バカ。グズ。ノロマ」
私が取り逃した呪霊は3級ほどで、私もそこそこダメージを与えていたし一般人にそこまで害はないと思われ、後回しにされていた。
ただでさえいつでも人手不足な呪術師だ。
役たたずが1人、逃した呪霊の尻拭いなんてそんなのに割いている時間はないのだ。
だからだろう。
2日と少し、ずって眠れなかった私はもう息も絶え絶えみたいな状況で寮の自室に伏せていた。
皆任務で忙しくて邪魔なんかしたくなくて、「ちょっと風邪ひいた」なんて嘯いていたらこれだ。
まったくシャレにならないほど皆の足を引っ張っている。
「あんな低級のザコにやられてんじゃねーよ」
「ごめ、本当、迷惑かけ、た」
異変に気が付いた五条が私の部屋に入ってこなくて気が付かれなかったら、本当に死んでいたと思う。
声もろくに発せない私をその六眼で見た彼はすぐに呪われていることに気が付き、その呪力から呪霊を見つけ出して祓ってくれた。
身体が少し楽になった感覚はあった。
でも連日眠れていないという身体的要因だからすぐに体調が良くなるわけじゃない。
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もなか - 初コメント失礼いたします!五条がかっこよすぎるし、はぁ・・・私のところにも夜来てほしい。(絶対いい夢見れる) (12月14日 16時) (レス) @page13 id: bed5cc04c4 (このIDを非表示/違反報告)
えりんぎのバター炒め(プロフ) - にぃ!さん» †┏┛墓┗┓† (8月12日 21時) (レス) id: 61116f8e5d (このIDを非表示/違反報告)
にぃ! - 神作!グハッ、誰か墓頂戴、 (8月7日 21時) (レス) @page7 id: 71597d68ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:えりんぎ | 作成日時:2023年8月4日 19時