Sleep.4 ページ4
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「「なんっで!?」」と、盛大に2人の叫びが被ったところで、任務先についた。
私は帳を降ろし任務に行く彼らを見送った。
1時間ほどして帰ってきた彼らを車に乗せて高専へと帰る。
疲れたのか、中心の恵くんに肩を預けて眠る3人に思わず笑みがこぼれた。補助監督の特権である。
「そんな癒しからのこれね。目が汚れるわ本当」
昼間の3人の可愛さを思い出してから目の前にいる五条を見てため息を着く。
「僕の扱い酷すぎない??」なんて言う自称GTGの言葉を鼻で笑って受け流した。
「てゆうか、別に毎日来なくても」
「ほら良い子は寝ましょうね〜」
「毎日来なくてもいいんだけど」
私は別に困らないし、と付け足せば「言い切った!!僕悲しいんだけど!!」と泣き真似を始めてちょっと引いた。
いつも通りに夜中に来て、いそいそと布団の中に入り込んできた五条は、ぱちりと目を開けている私を見て「寝れないんだ?」と笑った。
無言のまま、五条に背を向けて寝る体勢を取れば、「ねーなんでそっち向くの?」と駄々こねられ、結果何故か五条と向かい合って寝ることになったのだ。
さっきまで目が冴えて眠れなかったのに、五条が横に来て、一定のリズムでポンポンと布団の上に手を置かれれば、瞼が重くなってくる。
「眠い?」
「……ちょっと」
目をつむったまま答えれば、ふはっと五条が吹き出す。「めっちゃ眠そうじゃん」なんて言う五条の低い声に少しだけ心地良さを覚えた。
ゆっくり迫り来る微睡みに身を委ねていれば、大きく骨ばった手がするりと私の頬を這う。
邪魔、とどけようとしたが眠気からか体は動かず、それどころかその手の温かさがより眠気を誘い、頬を擦り寄らせる。
「はは、かーわい」
なんかすごい言葉が聞こえた気がしたが、とりあえず気にせずに眠った。
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もなか - 初コメント失礼いたします!五条がかっこよすぎるし、はぁ・・・私のところにも夜来てほしい。(絶対いい夢見れる) (12月14日 16時) (レス) @page13 id: bed5cc04c4 (このIDを非表示/違反報告)
えりんぎのバター炒め(プロフ) - にぃ!さん» †┏┛墓┗┓† (8月12日 21時) (レス) id: 61116f8e5d (このIDを非表示/違反報告)
にぃ! - 神作!グハッ、誰か墓頂戴、 (8月7日 21時) (レス) @page7 id: 71597d68ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:えりんぎ | 作成日時:2023年8月4日 19時