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Sleep.19 ページ19

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ふと蘇ったかつての記憶に、いつの間にかふっと口角が上がる。


「……悟に書かれたんだったか」

「そうですねえ。しかも消せないポールペンで書いて」

「それを提出するAもAだがな」


そんな正論にまた笑いが込み上げてくる。

一般就職していたら、私は今頃どうなっていたのだろうか。きっと五条もいなくて平和な日々を過ごしていたに違いない。失敗もするだろうけど、意外と仕事にやりがいを持ったり。

何度も私の脳裏を駆け抜けたありえない未来。それはもしかしたら今よりもずっと楽しかったりしたのかもしれない。



でも



「五条がいないと、寝れなかったんだろうな」

「何だ?」

「いいえ。これ、渡しておきますね」

「ああ、頼む」


数枚の紙束を持ち、廊下を歩く足取りは軽い。

今でも呪霊は怖いし苦手だ。寝床に蠅頭なんか持ってくる五条なんかクソ喰らえ。
でも、アイツがいたから私は生きているし、眠れているし、今ここにいる。

人からの期待という重圧をかけられて、でもそういう性分なんだろう、それをものともせずに彼はいつも通り『最強』を謳っている。

彼も頑張っているのだ。五条の好きな甘いものでも用意しておこう。





今日は気分がいい。
なんてったっていーっぱい寝たのだから。

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設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟   
作品ジャンル:恋愛
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もなか - 初コメント失礼いたします!五条がかっこよすぎるし、はぁ・・・私のところにも夜来てほしい。(絶対いい夢見れる) (12月14日 16時) (レス) @page13 id: bed5cc04c4 (このIDを非表示/違反報告)
えりんぎのバター炒め(プロフ) - にぃ!さん» †┏┛墓┗┓† (8月12日 21時) (レス) id: 61116f8e5d (このIDを非表示/違反報告)
にぃ! - 神作!グハッ、誰か墓頂戴、 (8月7日 21時) (レス) @page7 id: 71597d68ff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:えりんぎ | 作成日時:2023年8月4日 19時

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