Sleep.14 ページ14
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「お前、呪術師やめんの？」
「それは……うん。そうしようと思ってる。
……ご、五条だって、私は弱いから呪術師なんか向いてねぇ、やめろ、って言ってたじゃん？」
取り繕うように、言い訳がましく私の口から言葉が並べられる。てっきり、もっとキツイ言葉で私をまた悔しがらせて、でも五条の言う通りだって納得して、呪術師から身を引く決意を固めさせてくれるって。
私の人生なのに。五条の言葉のせいにして今の決断に理由と意味を持たせようとした。
＿＿＿＿人の言葉を理由にして自分のこれからを決めようとするなんて。バカげている。最低だ。
そんな自分に気付いてしまったら、呪術師をやめるという私の決断さえも、分からなくなる。自分の意思なのか、不安になって。
「だから、その……。
…………どうすればいいか分かんない」
口をついて出た本音。弱音と言った方が正しい。
私が呪術師を続けても、なんの意味もない。足でまといだ。
ザコ呪霊の処理なんて代わりは誰でもいる。いくら万年人手不足の呪術師とはいえ、求めている人材は才能や努力で培った強さを兼ね備えている者。言わば戦力だ。
それならきっと、普通に就職して、社会の役に立った方がまだ、私の存在価値はある。
「……どうすればいいか。じゃなくて、
Aがどうしたいか、じゃねえの」
「は……？
そんなの、分かんな＿＿＿＿」
「分からない分からないって、子供かよ。
赤ちゃんでももっと自己主張できるっつーの」
あ。
感情の振れ幅が一気に大きくなる。自分の中で無視できない怒りが沸いたのを確かに感じた。
さっきは呪術師やめるのか。なんて疑問をぶつけてきただけだった癖に。
いつもの罵倒や私を否定する言葉を、私が欲しい時にくれなくて、こういう時ばっかり。
お門違いな怒りを抱いたことは分かっていた。
それでも、悩んでいる時に煽るような言葉なんて言われて、怒らないわけが無い。
「悩む時くらいあるでしょ。
自分がどうしたいか分からなくて、どうしようもない時だって。
あーあー五条にはそういうのないんだっけ？傍若無人で自分勝手な五条には分かんない感覚かもね」
「あ？」
舌を転げ落ちるみたいに、五条を不快にする言葉が出てくる。きっと今の私は、引きつった軽蔑の笑みを浮かべた、みっともない顔をしているに違いない。
ピリつくような剣呑な雰囲気。五条の低音から怒りがありありと伝わる。
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もなか - 初コメント失礼いたします！五条がかっこよすぎるし、はぁ・・・私のところにも夜来てほしい。（絶対いい夢見れる） (12月14日 16時) (
レス) @page13 id: bed5cc04c4 (このIDを非表示/違反報告)
えりんぎのバター炒め(プロフ) - にぃ！さん» †┏┛墓┗┓† (8月12日 21時) (レス) id: 61116f8e5d (このIDを非表示/違反報告)
にぃ！ - 神作！グハッ、誰か墓頂戴、 (8月7日 21時) (レス) @page7 id: 71597d68ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えりんぎ | 作成日時：2023年8月4日 19時
