高校時代にフラれた相手と同窓会で再会した【松田陣平】

高校時代にフラれた相手が助けに来た。 ページ32

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仕事中、目に沁みるように痛むブルーライトを負けじと睨みつけるようにパソコンで文字を打っていれば、視界に光がチラついた。視線を向ければ横に置いてあった携帯が通知を知らせるように光る。

体を動かさずとも見えた通知の内容はアップデートのお知らせだった。




気持ちを自覚して以来、私は松田くん、あと萩原くんとも連絡をとっていない。

それはもちろん松田くんへの気持ちをこれ以上大きくしないためだ。時間さえあればこんな想いすぐに消えていくだろうと思っていた。

が、よくよく考えればこれでも私は高校の時からついこの間まで松田くんへの想いを馬鹿みたいに引きずっていた人間だ。
数ヶ月やそこらじゃ無理なのかもしれない。


いや、いける。頑張れ私。


気合いで無くなってくれるはずもない気持ちをかき消すように深く息を吐く。

ご飯を食べた日の夜に、松田くんからきていたメッセージは既読だけをつけて返していない。

その後にも何度か通知がきていたが、全部未読のままだ。
それを見かねたのか、萩原くんからも何かメッセージがきていたがそれも未だに見ていない。

ただの感じの悪い女になっているのは分かっているんだけど……。

ため息をついて項垂れる。
これだけ無視していれば、今度会った時松田くんにどれだけ怒られるか。まあ会わなければいい話だ。


……会わないって可能なのかなあ。
一応同じ町にいるわけだし……。


……今後のことを考えたらため息しかでてこない。
先が思いやられる。

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