猟 犬 の ろ り 番 長 。【 文スト】

ろり番長19 ページ20

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目的地の近くにまで走って見たはいいけど、目の前には膨大に広がる樹々ばかりで。

どの距離が一番近く早く行けるか脳内で素早く計算し進行方向を曲げようかと思っていたら鐵腸が樹々を斬り倒し始めた。


鐵腸「着いた。」

A「えっえっ何？なにしてんの」

条野「鐵腸さん……進行方向の樹を避けず、全部斬り倒した意味は？」

鐵腸「この世の真理を追求したまでの事。」

条野「真理？」

鐵腸「直線で目的地に向かうのが一番近い。」

A「流石鐵腸。」

条野「莫迦(ばか)の発想！」



そう呟いてから条野はため息を一つ零す。

条野「この際 云いますが私は部隊の中で鐵腸さん、貴方が一番嫌いです。」

鐵腸「嫌い？」

A「えー、なんで？私は鐵腸割と好きだけどな…。ほら、富醂くれるしね。」


そう言えば富醂に釣られないでください…と呆れられてしまった。


鐵腸「…何故？」

条野「魂に芸術性が皆無だからです。それにAさんに対して甘い！凄く甘い！
芸術性に関しては貴方、《同色の食材は食べ合わせが良い》とか云って苺に七味をかけるでしょう。」

鐵腸「うん。Aに甘いのは条野も同じだがな」

条野「Aさんに関しては…まあいいでしょう。でも同色の食材を同時に食べるのは納得いきません！例えば白米に砂糖、羊羹にめんつゆ」

鐵腸「うん。」

条野「今直ぐ死んで欲しい…」






(会敵の時まで貴方は無能です。黙って静かにして下さい、あと呼吸音も心音も煩いので極力止めるように)
(条野…なんか一気に鬼畜になったね)

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