▼ 励ます《 メイヴ 》 ページ3
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「 _____ 私が女である必要はない。」
突然何を言い出すのかと思う人も居るだろう。然し、此れは至って普通の理屈なのだ。まず、人理修復をするにあたって恋だなんだなんてそもそも必要の無い事だし求められていない。
そして底辺魔術師である私では当然マスターに必要な" 何か "も無い。
偶々あの時マシュの側に居た私が、マシュの手をとって、うっかりマスターになってしまっただけであって " 特別 " とは程遠い。私以外の別の人間でも十分に成り得た事なのだ。
だから魔術師においても実績や成績においても全く優れて居なかった私は人一倍努力をしなければならない。詰まり年頃の女の子の様に、はしゃげる様な時間は無い。
第一、レイシフト先で女の子的扱いをされるのは大抵マシュだし、旅先で出会う女性は皆んな綺麗で、強くてとても頼りになる。
一方で私は強くも可愛くも無いし、サーヴァント達に頼ってばかりなだけなのだ。
「……… は、何よそれ。」
「… メイヴちゃん？」
私の初期鯖であるメイヴちゃんは、まるで私の心の中の声が見えているかのようにポツリと呟いた。
瞬間、私の右頬にズキッと痛むような刺激が走った。
それと同時にメイヴちゃんに殴られたのだと理解した。
「 何よ..何? 私が大好きで敬愛している主人は其処までくだらない事で悩んでいる軟弱なマスターの？滑稽過ぎて呆れちゃうわ。」
「 ………。」
「 ねえA、貴方はそんなものじゃないでしょう？だって私は女王メイヴ ! そして貴方は私のマスターなのよ。お分かり？それとも、これ以上の理屈が必要かしら？ 」
そう言った彼女の顔をチラッと盗み見てみると怒っているどころか寧ろ優しく微笑んですらいた。それがどれ程美しいものか。
そして、メイヴちゃんは一度大きく深呼吸をし、再び私を視界に捉えてから自身の頬を容赦無く殴った。その証拠にメイヴちゃんの綺麗な顔が赤くなっている。
「 え?! 何してるの.. ! 」
「 馬鹿ねマスター。さっき貴方を殴ってしまった自分への戒めよ。」
「 いや、でも, だからって… 」
_____ その先は言わせてもらえなかった。
私の一瞬の間をついて、するりと私に近づいたメイヴちゃんが頬に淡い接吻(キス)を落としたからだ。
こう云う事に対して全く接点が無かった私は突然の如く固まる。そして石像の様に動かない私を見て、メイヴちゃんはとても楽しそうに、クスクスと笑ったのであった。
( 頬への接吻の意味 : 親愛、厚情 _____ ... )
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愛里(プロフ) - Ratte*らてさん» らてさんはじめまして〜、さっそくですが…リクエストいいですか？孔明先生の話描いて欲しいんですけど…ダメですか？ (2020年3月1日 22時) (
レス) id: 95c5af7e07 (このIDを非表示/違反報告)
Ratte*らて(プロフ) - ひええ〜っ(；ω；)、恐縮です…そう言われるのが一番嬉しいです…。はい！自分のペースで出来るだけ早めに更新出来るように頑張りますね…！有難う御座います(´>ω<`) (2019年6月25日 22時) (レス) id: 9c512a775a (このIDを非表示/違反報告)
りな(プロフ) - とってもすきです！ご無理のなさらず自分のペースで頑張ってください！！ (2019年6月25日 19時) (レス) id: f04a9b22a1 (このIDを非表示/違反報告)
Ratte*らて(プロフ) - エリさん» 嬉しいお言葉を有難う御座います！リクエストも大変有難い限りです！！！、リクエスト早速書かせていただきますね！ (2019年5月3日 11時) (レス) id: 9c512a775a (このIDを非表示/違反報告)
エリ(プロフ) - とても面白いです、続き楽しみにしてます！リクエストなのですが、エルキドゥで愛してるゲームお願いできますか？ (2019年5月3日 0時) (レス) id: 5baed310b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ratte*らて | 作成日時：2019年4月8日 0時
