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「やろ？
ちょっと凝ってみてん」
得意げに言うのが可愛い。
「嬉しいけど、
やっぱり心配だな」
「大丈夫。
織姫さんは、もうちょいリラックスしといてや」
「はい。
分かりました」
前と変わらない笑顔。
なのに、どうしてだろう。
空港で会った時から、
章大がどんなつもりでここに来たのか、
不思議と分かるんだ。
この旅が終わる時が、
私たちのさよならなんだって。
車が向かったのは、海辺にポツンと佇む教会。
「ご案内します」
私の手を引いて、
章大が真っ直ぐ遊歩道を歩き出す。
「教会？
勝手に入っていいの？」
「うん。
今日は俺らの結婚式やから」
章大はいつも、
びっくりなことを、
何でもないように話す。
「え・・・」
「プロポーズして、
Aは俺のお嫁さんなってくれたけど。
結婚式はまだやったやん？
俺、Aとちゃんと結婚式したい」
「章大・・・」
私の左手の薬指をぎゅっと握りしめる。
５年前の七夕の夜、
章大にもらった婚約指輪と、
お揃いの結婚指輪。
重ねつけしてあるんだ。
これだけは、
マンションの部屋からお父さんに連れ出された時も、ちゃんと身につけてた。
「ええかな？」
ちょっと遠慮がちに聞いてくる。
素敵な思い出を作れば作るほど、
後からもっと傷付くかもしれない。
でもいい。
「章大のお嫁さんの証。
欲しい」
真っ直ぐに目を見て答えたら。
章大、ちょっと涙ぐんでる。
黙ったまんまで、うなづく。
ぎゅっと抱きしめてくれた。
章大のためだけの、
ウェディングドレス姿。
オレンジ色の夕陽を連れて。
「めちゃめちゃ綺麗。
俺の織姫さん」
白のタキシード姿の章大が目を細めて。
私を見つめてる。
こんなに幸せで良いのかな。
「章大もかっこいいよ。
似合ってる」
「衣装で何回か着てるけど、
やっぱ本番はちゃうな。
なんか背筋がしゃんとなる」
「ふふ」
微笑んだ私に、
章大が手のひらを差し出した。
その手に、自分の手をそっと重ねて。
ゆっくりとヴァージンロードを歩き出す。
二人だけの結婚式。
でもきっと、神様が見守っててくれてる。
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みき(プロフ) - 更新ありがとうございます！加筆も嬉しいです！やすくん、嫉妬してて可愛いです(*/∀＼*) ずっと1人でいてくれた一途さも嬉しい！私も最近Exciteのクリスマス・イブの映像観てました♪全編やすくんで観たいです！いつの時も魅力が♪甘々でキュンキュン楽しみですー！ (2020年12月17日 13時) (
レス) id: c6ee858f5f (このIDを非表示/違反報告)
亜季(プロフ) - たしかに、本編としては再会で終わった方がしっくりきますね。でも続きも読みたい野次馬心で楽しみにしています。 (2020年12月14日 22時) (レス) id: a8bccc7358 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 更新ありがとうございます♪ついに…とドキドキしてます…読んでる私も心臓が…\(//∇//)\ やすくん、自分を抑えてたんですね！ 勝手に焦らされてました笑 foolさんの書きやすいやり方で構わないですー！本編完結おめでとうございます！おまけ嬉しいです〜(^-^) (2020年12月14日 15時) (レス) id: c6ee858f5f (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 更新ありがとうございます。やすくん、甘えたり拗ねたり焦らしたり(?)、もう〜笑(*/∀＼*) 6年経つと身体のラインも変わるので女の子は不安になりますよね…でも絶対やすくんは気にしてないですよね〜！可愛いキレイって褒めてくれそう♪恋のABOも読ませて頂きます〜！ (2020年12月13日 14時) (レス) id: c6ee858f5f (このIDを非表示/違反報告)
そら - いつも楽しみに読ませていただいてます。やすくんとの甘々で続きが気になります。 (2020年12月12日 11時) (レス) id: 2b5de941a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fool x他1人 | 作成日時：2020年11月6日 21時
