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羞恥心を駆り立てられて、
それに比例して、
脳が溶けてしまったかのように、
思考が停止する。
何にも考えられない。
マスターしか、見えない。
だから。
「あいつの連絡先、消してくれるよな？」
その言葉に、当たり前みたいにうなづいてた。
７月は、
cafe昭和堂のお店と二階、
閉ざされた空間の中だけで、過ごした。
二人だけで。
初めの頃、
「章大、良いお天気だから、
この近く、散歩しない？」
「たまには映画でも観に行こうよ」
「新しい食器でも買いに行こ」
そう誘ってみたことは、何度かある。
でもその度に、はぐらかされるの。
マスターは、話を逸らすのが、上手い。
キスと同じくらいに。
そのうち、どこかへ行こうって聞くのさえ、
諦めちゃった。
すっごくすっごく出不精なのか？
この部屋は、仮住まいっていう割に、
ギターは３本もあるし、
洋服やスニーカーは、溢れるほどあって、
沖縄や外国で買って来たっていう、
雑貨もたくさん棚に飾られてる。
その上、熱帯魚の水槽まであるんだ。
出不精って線はどう考えても、ない。
「陽に当たると消えちゃうとか」
思わず、声にして呟いてたらしい。
ひと気のない裏通りに面した、
ちっちゃなベランダ。
デッキチェアで、
夕涼みしながらビール飲んでたマスターが、
部屋の中、窓辺に立ってる私を振り返った。
「ドラキュラみたいやな」
自分のことなのに、
どっか他人事みたいに呑気に笑ってる。
「笑い事じゃないもん、
まさか、誰かに追われて、逃げてるとか？」
マスターの目の光が、
急に、鋭くなった気がして。
「警察・・・から、逃げてるの？」
もうこれしかない気がするの。
だって、そう考えると、全て符に落ちる。
人を好きになっちゃいけない。
お天道様が高いうちは、外を歩けない。
ここには誰も訪ねて来ないし、
マスターの方から誰かに連絡取ってる様子もない。
「俺がもし、犯罪者なら、どうする？」
声が低くなった。
逸らさずに、私を見つめてる、
その瞳の光の強さに、
怖くなったのは、本当だけど・・・
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美穂(プロフ) - マスターも更新！有難うございます。 (2020年10月12日 0時) (
レス) id: f4c26da760 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - foolさん、更新ありがとうございます！！待ってましたーー！！マスター会いにきてくれて2人がクリスマスを一緒に過ごせて嬉しいです。今、最初からまた読み直してみました。幸せな気持ちと切ない気持ちとまた幸せな気持ちと…色んな感情が…今後も楽しみにしています。 (2020年10月11日 22時) (レス) id: eb998853f9 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - ついに…やすくん来てくれたんですね！！ちょうど良いところで続きに…(*/∀＼*) 主人公も東京の会社に就職とは！やすくんと距離も近くなれそうな…！そわそわしてきました！笑 続きも楽しみです！ (2020年5月14日 2時) (レス) id: 22258ff530 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 更新ありがとうございます。大阪のライブのあと2人が会えますように…ハラハラドキドキしてます。メンバーの中に相談できる相手が居て良かったです！｡･ﾟ(ﾟ⊃ω⊂ﾟ)ﾟ･｡ (2020年5月12日 13時) (レス) id: 22258ff530 (このIDを非表示/違反報告)
亜季(プロフ) - マスター私も会いたいよー！会いに来てー！ (2020年5月11日 22時) (レス) id: a8bccc7358 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fool x他1人 | 作成日時：2020年3月4日 7時
